宇陀化成工業㈱・代表取締役社長 栗林 浩二氏

    2015年6月30日 投稿

     30年前に社長の父親(現:会長)が創業した時からリサイクル原料を用いたポリエチレンフィルムの生産を一貫して行っています。製造工程のロスで発生する原料を買い上げ、ごみ袋の製造から始めました。その後、様々な産業資材に転換していき、現在では産業資材7割、ごみ袋3割で受注生産しています。
    創業当初は再生製品の価格メリットから売上が伸びていきました。また、高品質な再生製品の製造技術が難しく、他社に真似ができないことも大きな売りで、景気が悪くなっても影響は最小限にとどまっています。


    また、人材の重要性に気づき、雇用は基本的に正社員とのことです。仕事を任せられ、モチベーション維持につながるからという理由ですが、必要以上に人を増やさずに、助け合いの精神で取り組んでいます。

    30歳のときに、父親から事業を受け継いで社長に就任しました。父親が元気なうちに承継し、先代の苦労を分かってほしいという想いから、社長に経営を任せていったそうです。 お話を伺った後で工場を見学しましたが、隠さずオープンにすることによって、信頼と技術の高さがよく分かると感じました。

    (小野社会保険労務士事務所 小野 啓一)