ホンダ奈良自販(株) 吉川 英仁氏 ~SDGsな 会員企業紹介 File No.13 

所在地:奈良県磯城郡田原本町保津274-1

事業内容:新車販売、中古車販売、車検・点検・整備・修理、損害保険、リース、レンタカー、部品用品

7月9日、ホンダ自販奈良(株)PDIセンターにて環境経営委員会の「エネルギーシフト」訪問例会を開催いたしました。田原本町にあるPDIセンターは、本社機能はじめ、自動車に関連する多岐にわたる全事業を集約させた同社の新拠点です。今回はこちらで電気自動車を見学の後、自動車の未来について熱い意見交換を交わそうという企画で、確かにホンダ最新の技術の粋に感嘆しきりの面々、そして自動車関連やエネルギー関連など新しい動きについての情報交換の有意義な場となりましたが、深い学びは思いのほか他のところにありました。

まず、混迷の時代だからこそ、このような社内外のモノ・ヒト・コトの出入りを活発化させる拠点があることは圧倒的に強いということ。今後、何が主力として成長していくか不透明な現段階では、見せていくもの、提供するものを試行錯誤しつつ、いかようにもチェンジしていけるしなやかさが必要であること。そして持続可能性とは「売りっぱなしにしたくない」という姿勢から生まれるであろうこと。この日はたまたま、今後取り扱いを検討されている次世代型電動車いすが置かれていました。「これは欲しい人たくさんいますよ。販売開始しては」と吉川社長に水を向けると「いや、売ったらしまい、ということはしたくないねん。修理はどうする? どうやって息長く販売を継続させていく? その体制づくりをじっくりしていかないと」との応えでした。

【SDGsのゴールで見ると】 

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

12.つくる責任・つかう責任

新車を買う、中古車を買う、点検する、整備する、修理するというすべてのサイクルにおけるニーズに対応しうる、高効率かつ売りっぱなし、買いっぱなしにならない拠点づくりで移動手段として欠かせない自動車の安心、信頼できる地域インフラとなっています。

8.働きがいも経済成長も

事務所2階には、まとまった人数が集まれる大きな部屋、スタイリッシュで落ち着いた色調の数人用の部屋、給湯や冷蔵庫まど完備のゆったりした休憩室、お稽古事にも使える和室、会長室・社長室にそれぞれ会議スペースありとコミュニティ形成の場がさながら町の公民館なみの充実ぶりです。

17.パートナーシップで目標を達成しよう

以前、事業所建設は大手住設に依頼していたものを新拠点の各設備の施工は学びを共にする奈良同友会の会員企業によるもの。車の運搬なども会員企業と提携し、信頼のおける関係性をもとに事業を行っています。

執筆者:ア・マ・テ・ラ・ス 寺前美加