DOYUなら 巻頭インタビュー  「VOICE・この人 この声」新春特別号

2022年12月26日 投稿

第7回
川端運輸㈱ 取締役 会長 川端 章代 代表理事
葛城工業㈱ 代表取締役 吉岡 弘修 代表理事

会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。
新しい年に臨むにあたり新春号では、代表理事おふたりに話をうかがいます。

会歴18年と30年のおふたりですが、同友会入会のきっかけはどんなことでしたか?

川端

家族経営で私が部長を務めていた頃に、顧問税理士さんから「やさしい経営講座があるから」と誘われ、税理士さんがいうなら間違いないと思って参加したのが最初です。
実際にはちんぷんかんでしたが、会社をどうにかしたいという一心でした。
とは言え当時は、社内をどう教育したら品質がよくなるかという視点でした。
その後“自分が変わる”ことを求められ、その先に今のような企業づくり・ビジョンにつながっていくとは思ってもいませんでした。

吉岡

同友会には、私の父親(現会長)が入会していました。
20代後半のある時、近くのガソリンスタンドの経営者の岸上さん広陵ブロック会員に「何も言わずにとにかく出て来い」と引っ張って行かれたのが、当時の北葛・香芝ブロック会でした。私より大先輩の経営者の方ばかりで、何を言っておられるかすら理解できず、ちょこんと座っていたのを記憶しています。

そして同友会に参加し始めてみてどうでしたか?

吉岡

まず年齢に関係なく、経営の話や相談ができるところがすごいと思いました。
謙虚で、まじめな人が多いように思いますが、少し、成功して天狗になりかけたらすぐに鼻をへし折られたり、失敗したり悩んだりした時は誰かが力になってくれたり。
私も色んな団体に所属していますが、そんなに気を張らずに自然体で相談できたり、活動できるところが自分にはいいように思います。

川端

そうですね。規模や経営歴にも関わらずみんなが同じ経営者であり、一人の人間として対等平等に話ができる風土というのは大きな特徴だと思います。
漫然と社長業をするのではなく、少なからず経営課題をもって学ぼうという前向きな人が多いので、多くの刺激を貰えて自分も課題に立ち向かっていこうと思える。
参加した帰路では、クタクタになってもまた自社に帰ったら頑張ろうといつも思えました。
そんな仲間が全国の同友会にいて、常に自分の先、自分にない視点を見せてくれるので、ずっと会社や自分を学ぶ・磨く材料があるのも魅力です。

自社経営にはどんなふうに生きましたか?

吉岡

最初は自分の知識の向上のためと考えて参加していましたが、経営指針セミナーを受講して実際に指針を実践していくなかでそれ以上の生きた学びがありました。
経営指針は作っても一進一退で、階段を飛び越えていくようなことには決してなりません。
毎年毎年の計画を愚直に実践し、PDCAがしっかり社内で回るような状況になって初めてスタート地点に立てたのだと実感できるようになりました。
「一つひとつの計画は、すべて経営理念に基づく」のだと気づいた時に同友会での学びと会社の経営が、不離一体で切り離せないものだと心底感じました。

川端

私の場合は、社員教育は教える育てるものと思っていたのが頭を打ち、次第に共に育つ「共育」だということが分かってきたのがあらゆる社内変革の源泉です。
そしてものごと、人への理解を自ら変えないと組織は良くならない、まずは自ら変わることだと思って学んでは大小色々な取り組みをしてきました。
経営は坂道を自転車で登るようなもの、踏ん張り続けないと落ちていきますし、一所懸命やるとわずかずつでも結果につながってきたように思います。

一番の学びになったことは何ですか?

川端

同友会でベースの考え方としている「労使見解(中小企業における労使関係の見解)」には「経営者はいかなる外部環境でも経営を維持・発展させる責任がある」と記されてあり、経営者はそこまで覚悟しなければいけないのかと衝撃でした。
でも経営を発展させなければ雇用は守れない、社員の待遇改善もしていけません。
今も厳しい環境変化の時代ですが、燃料が高いから、法律が変わるからなど他責にしていても何も始まりません。
厳しさは現実にある、でも「だから私はどうするの」です。
同友会の先輩たちがやってきたように覚悟を持って進むのみです。

吉岡

会社とはオーナーがお金を儲けるための道具ではなく、各々の分野で一人では出来ない社会貢献を社員と共に成し遂げるための器だということです。
お金は社会への貢献に対する対価で、貢献度に応じて全ての社員に公正に分配されます。
器である会社について、すべての人が幸せになれるような仕組みにするのが経営者の最大の仕事です。
社員と共に会社を成長させてゆくことは、大きな社会貢献につながりますし、そんな企業が地域に一社でも増えることが、地域の未来にもつながります。
若い世代も含めて一緒に切磋琢磨しあう経営者を増やしたいですね。

オマケ

1995年7月会報誌「奈良同友会ニュース」掲載吉岡氏の寄稿

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