2022年10月 共育オープンセミナー(第16回同友会大学オープニング講座)
「人が育つということ」

2022年10月 共育オープンセミナー(第16回同友会大学オープニング講座)0
報告者

広木 克行 氏 神戸大学 名誉教授

テーマ
「人が育つということ」
サブテーマ
~ ユネスコ学習権宣言と人が育つ環境について ~
開催概要
2022年10月27日(木) 18:00~
2022年10月 第3回 共育オープンセミナー (兼 第16期同友会大学 オープニング講座)
ミグランス 橿原市役所分庁舎4F+ZOOMにて
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参加された方の声

例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。

人が育ち続けるためには、興味を持って自主的に行う『学ぶ』という姿勢が重要であることを理解しました。
また、子供を持つ親として、不登校問題の原因が、『学ぶ』という観点を無視した『学習』の結果であり、現状の学校教育での限界を感じ、親や地域社会で積極的に『学び』を提供していくことが必要であると感じました。

育ち直しという言葉に勇気づけられた。
一人ひとりが意欲を持ち何を学び行動していくのかが大切である。人間関係が家庭や社会においても出来ているかが重要である。自分がこれからも生きていく上で見たい景色、見たかった景色と思えるようになりたい。

学びと学習の違いを聞かせていただきとても勉強になりました。
自分がやりたいこと・興味を持ったことを自ら意志を持って取り組んで変化していく学びを自分はできていたのか‥。人は何度でも学び直しができる。この言葉は私にとってとても勇気をいただけた言葉でした。ありがとうございました。

自分自身、偏差値を高く維持することが良いこと、という競争の学生生活の中で、自分は何がしたいのだろうと、したいことが見つからない学生生活でした。
日本の教育問題の核心を教えていただいた貴重な”学び”がありました。

社員をその気にさせるという考え方ではなく、めあてを自ら気付き考え自発的に行動するためには、まず自分の(経営者の)できなさを知ることが大切であるということ。
どう社員と接するか尊重するかが大切であると思いました。

廣木先生の講演は教育現場で携わっておられる生の苦悩なども垣間見える内容で、学びと学習の違い、自ら欲するとき初めて学びを得られることを再確認しました。
グループ討論では子を持つ方のリアルなお話しはなるほどと思い、会社においては人を育てることにも言及あり結構掘り下げた討論をなさってました。
自分自身は今仕事をこなすことに疲労困憊で、中々身体も心もリセットできず純粋に学びたいというところから遠くに居ると感じています。

自発的に学びたいと思うまで待つことが重要

学習と学びの違い
学びは主体的 本人がその気になって学ぶ

いつでも何回でも育ち直すことができる。
そう信じて関わることが大切。

学びの大切さ、学び直しイコール成長で自己が目標・学びに本気に向き合った時が、本人の主体的に学ぶ事だと改めて気付いた。

「その人の変化を信じて支える」「自分も一緒に育つ」
介護の仕事の中、ご利用者には当たり前に行っていることが、後輩や部署の中では「待てない自分」がいる事に気付きました。「スタッフ自身の育つ力」をしっかり信じて支える事の大切さを感じました。

「学ぶ」と「学習」は違うということ。
人が「育つ」ためには「学ぶ」ことが大切であり、「学ぶ」とは、自分自身が何かをするために自ら動くこと。

自己姿勢の確立のため、人は生涯学び続ける権利と義務があることが深く理解できました。自分自身も学び直しの事例の学生同様、殆ど学校での勉強に価値を見出せなかったので、試験や受験のため真剣に勉強をした記憶がありません。
45歳ごろまで、何をするためにこの世に生まれたのか?を自分で見つめなおすことも無かったからだと思います。
いま、会社の業務と共に、いろいろ学びを深める機会を作ってますが、それが正しかったと腹落ちしました。

育ちなおす。学びなおす。このことが学校という枠に縛られず、本人の気付きのタイミングからスタートが切れることに魅力を感じた。学校で学習できていない子を社会で受け入れ肯定し学びの場を与える必要性があると思う。それを企業も承知で採用する器も必要。

自主性というと、すごく積極的なイメージを持っていましたが、自主のない人はおらず、みんな「私」を大切にしたいし、大切にしてもらいたい。その気持ちを大切にし勇気づけるのが経営者の役割でもあるのだと気付きました。

何度でも育ち直しが出来ると思った

講義の始まった時は不登校をテーマに進んでいき、子育ての終わった自分には共感することが少ないのかな、と聴いていましたが広木教授の話すトーンに引き込まれ次第に内容が現在の職務にも通ずることばかりでした。私自身コミュニケーションが苦手で相手に対しての見方を決めつけやすいタイプなので、このままでは良くないと感じました。
相手の方と、シッカリ話をして考え方を理解し向き合っていこうと思います。
また苦手なタイプの方には、どことなくその気持ちが伝わっているかもしれないので注意しなければと改めて思いました。

今まさに子育て真っ最中で、今このタイミングで先生のお話をお聴き出来て本当に良かったです。日々の子供との関わりを反省しつつ、今後の関わりに参考になる内容でした。
私自身「今何がしたいのか?」という明確なものがなく模索中なのですが、グループ討論で皆様のお話を聞いて、自分の今後の人生が楽しみになりました。

今回聞いた講義を自社で置き換えた時、「社員を変える」のではなく「自分、自社の見方を変える」ことをしないといけないと思いました。

「人が育つということ」
人は何度でも「育ち直し」が出来るということ。
学習と学びの違いを知ることが出来ました。