㈱ヒロホールディングス 向山 孝弘氏 ~SDGsな 会員企業紹介 File No.9 

(株) ヒロホールディングス  代表取締役  向山 孝弘 氏

所在地:奈良県香芝市瓦口2315香芝木材壱番館ビル

事業内容:モバイルキャリアショップ事業、ゼータ事業(テレワーク機器、DX化、空間演出等)、リボナリー事業(革製品ブランド)、メディアコンテンツ事業(映像制作、3DCG制作等)、貸会議室事業・

1990年に総合商社として創業、数年後からは通信事業が中心となり、現在は奈良県内にモバイルキャリア代理店が8店あります。そのゆるぎない地域密着ぶりは周知のとおりですが、将来を見据えて事業を多角化展開もされています。今後の方向性は再び「商社」としての原点回帰なのだとか。商社としての取り扱いアイテムの一つ、生物由来の燃料を燃焼させ、熱効率も抜群な環境配慮型の暖炉に興味を持ち、SDGsでは間違いなく「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「13.気候変動対策に具体的な対策を」に当たると思って取材に行きましたが、実際にお話を聞くと、それは会社の全容からするとほんのまだ入り口部分のことでした。

SDGsのゴールで見ると数多く該当項目があるものの、今回はあえて直接的なことでなく、その裏側や深い部分の意義からピックアップしました。

【SDGsのゴールで見ると】

「5.ジェンダー平等を実現しよう」

社長や取締役の日々のスケジュールは全社員に公開され、空いている時間に希望者が面談を申し入れる。社員90人の男女比、男性52%、女性48%。「向山塾」など多様で新しい挑戦を歓迎する企業風土。これらが例えば、ショールームで見せていただいた前述のバイオエタノール暖炉の柔らかな火。駅前のビルにいるはずが森の中にいるような窓の景色、床の下で鯉が泳いでいるという不思議。男性的、女性的といったジェンダーバイアスからは一切フリーで、ビジネスルームか家庭といった区別も感じられない。ワイルドにして繊細。スタイリッシュさと安らぎの両立する空間づくりという事業に反映されていると思われます。

「11.住み続けられるまちづくり」

遠隔の人とも五感で理解しあえる最先端、最新技術の会議空間の提供。感染症対策や災害対策といったBCP(事業継続計画)に使えるものを次々と品ぞろえ。場所、時間、状況を選ばずそれぞれの場所で生きていける未来のための開発に余念がありません。

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」

奈良県で受け継がれてきた高い技術の革製品のブランド化。ICT分野でメーカーとして、世界中の企業や研究機関と共同開発し、商社として選び抜いたモノを取り扱う。優秀なクリエーターとメディア制作。そしてなんといっても社員を「今まで見たことのない」商品やサービスづくりで世界を変えるパートナーとして共に成長し続けています。

執筆者:ア・マ・テ・ラ・ス 寺前美加