2024年2月 やまと中央支部例会
~行政と共に中小企業家として~
我々に今、何ができるのか?

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報告者

天理市長 並河 健 氏

テーマ
~行政と共に中小企業家として~
我々に今、何ができるのか?
開催概要
2024年2月21日(水) 18:30~
2024年2月 やまと中央支部例会
天理市文化センター3階 文化ホールにて
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やまと中央支部2月例会は、天理市役所のご協力のもと天理市文化センター内の文化ホールにて行いました。

テーマは「行政と共に中小企業家として~ 我々に今、何ができるのか?」とし、公務ご多忙の中で並河健市長に地域が抱える課題と地域の発展・将来ビジョンについて講演頂きました。講演に続き質疑応答を行ったのちグループ討論を交えた例会には、会外からの24名をふくめ延べ64名の参加がありました。

冒頭、藤枝一典・やまと中央支部長の挨拶で開会し、続いて天理ブロック長である座長より並河市長のご経歴を紹介するとともに、本例会について①天理はもとより県全域の発展と将来ビジョンについて学びあう機会をめざす、②自治体・中小企業家・他団体が共に地域の問題を理解し、課題解決に向けて知恵を出し合うとともにビジネスとして生かすにはどうすればよいかを意見交流しながら「自社の発展と地域未来を切り拓くためにそれぞれの立場からやるべきことはなにか」を考えていくことをめざそうと問題提起を行いました。

講演では並河市長より、天理市の人口約6万人は今後さらに少子高齢化が進む傾向は避けられないこと、そして地域で暮らし続けるには持続可能な形で町を変容させていく必要があるとして、多くの具体的な施策を交えながらビジョンと未来像を語られました。 その中で、①AIで最も効率的な運行調整をするデマンド型(完全予約制)乗り合いタクシー「ぎんなん号」、②ならコープとの買い物支援事業、③子供塾で知られる公文教室研究会と共同事業として認知予防「脳の健康教室」の取り組み、④少子化のなかでも市内公立全9小学校については学校に公民館機能なども取り込み多くの世代が集まるよう複合施設化を進める「みんなの学校プロジェクト」構想が説明されました。

参加者からの質問に答えるなかでは、これまではビジネス目的の販売活動を禁止する傾向にあった公民館や市の施設などでも、地域企業の振興という目的においてその方向を再考する案が示されました。また労働人口の不足においては働きやすい女性の環境づくりや、外国人技能実習生制度の加速化についても言及されました。 行政と共に歩み続けられる持続可能な地域社会づくりへ向け、企業としては課題解決としてなにをすべきか、各自が考える確実な一歩になったと確認をしました。

吉岡弘修代表理事より閉会の挨拶で盛会に幕を閉じました。

執筆者:山本松産業株式会社 山本 玲子

参加された方の声

例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。

市の視点が入ったお話の聞ける貴重な機会でした。少子高齢の先にどんなビジネスの機会をを模索するか?ありがとうございました。

地域の課題を考えさせられた。奈良県下においても各自治体によって、課題はまちまちではあるが、共通して言えることは、人口減少、しかも労働人口が減ることで、経済の活性化には足枷になることです。
これまでの慣習で物事を考えるのではなくて、行政とビジネスのアイディアとを連携していくことが必要で、これまでの考え方では限界があるということを学びました。

天理市の現況と対策について、これからの人口減少化は避けられない現実があり、自治運営を行う上で周辺コミニティーや民間との取り組みの姿勢と仕組みづくりをお聞きし、学ぶ事が多い有意義な時間となり感謝申し上げます。

地域をどのように盛り上げていけるかを、考えさせられました

行政と企業のコラボがもっと広がると良いなと思いました。

奈良県の社会課題は、日本の社会課題と連動している

グループ討論では、天理市、天理市長について、お話しがメインになってしまいましたが、市と事業所、地域と共に自社で何ができるのか、まだまだできる事があるのではないかと感じました。

事業所としての今後の在り方
人口減少の問題
女性の働き方の在り方を見つめ直す

並河市長の歯切れよい例会内容に感動いたしました。
出生などによる自然増減を考え、”人口減少都市投資化”の言葉を元に自社の事業計画にしていきたいと思います。

皆さん、非常に熱心で前向きでいらっしゃる

少子化対策は行政だけでなく、同友会や商工会などいろんな方向から意見を出し合って考えて提案しなければならないと感じました

市長様がすごく今後について考えて下さっている事、うれしいです。
人口問題は、何とかしたい問題
少子化問題は一番取り組みが大事

自ら進んで参加する姿勢がすばらしく感じました

人が減っていくのを視点を変えると人を奪うのではなく、付加価値をつける夢をテーマにしていくと希望が持てる
自社も関係ないと思うのではなく、地域に何が出来るかを考える

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