会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。
(株)米杉建設 常務取締役 米杉 三伸 氏 (やまと中央支部副支部長)

米杉建設は創業56年目。元々は、土木工事主体のいわゆる土建屋からスタートして、住宅事業、公共工事にも実績をつけて、地元のゼネコン会社へと成長してきました。現在社長は兄が担っており、私は建築、住宅リフォーム、太陽光発電事業を統括。10人の社員とともに新築とリフォーム、太陽光発電をしております。
入会のきっかけは?
同友会入会のきっかけは2008年、京セラと組んで新しく太陽光発電事業の店舗を奈良市に作ったタイミングでした。入会時は、何をする会かもわからず異業種の経営者と知り合って人脈が増えたらいいと、県例会や忘年会だけに顔を出していました。
経営の学びを欲した事業統合
活動するきっかけは9年前。太陽光発電が下火になり奈良市の店を閉め、新築、リフォームと事業統合し、新たに天理に店舗を作ったタイミングでした。一からのスタート、まずは事業部で飯を食えるようにしなあかんと、自分が経営の学びを必要とした時でした。経営指針セミナーに参加し、経営理念と方針を作成します。そこから、経営方針の発表と新たに社員との個人面談を始めました。元々太陽光事業の時に京セラのフィロソフィー、利他の心、アメーバ経営を学んでいたため、今までやってきたことが間違いじゃなかったと再認識する機会となりました。
地域と自社と自分をつなぐ活動
同友会活動に力を入れ出したのが、支部再編で天理ブロックが誕生した時。天理を盛り上げなあかん、天理のことやから一生懸命参加しようと決めました。役職を引き受けることで、覚悟を持って取り組む姿勢が身につきます。まず初めに引き受けたのが副ブロック長、組織もよくわかっていないところから、活動する中で1年の流れを覚えていきました。 地域のことに関わると、人と知り合う場が増えて、自分が生きる中でのつながりも増えていることを実感しました。地域が盛り上げることをやると、自分が動いて行けば動くほど、同友会のためになるし、会社のためになる。産官学の連携など、自社と切っては切れない部分が同友会活動の中にあり、地域と自社と自分を繋げるちょうどいい形になっています。
今取り組んでいる課題
会社を次に繋いでいく承継に取り組んでいます。次世代のリーダー育成を課題に掲げながら、社員がそれぞれの役割を果たし、自発的に動ける組織づくりを目指しています。また、地域活動を通じて「共に育つ場」を提供することが、企業の成長と地域の発展に繋がると信じています。