障害者共働委員会 “共に働く”ための Tipsファイル #3

障害者共働委員会 “共に働く”ための Tipsファイル #30

#3 通称「就ポツ」=「障害者就業・生活支援センター」 (2022年12月委員会記録より抜粋)

 

委員会ではこれまで県内の「障害者就業・生活支援センター(通称:就ポツ)」各センターより委員会に参加をいただき、センターの説明を受けるとともに、意見交流会を行いました。

 

センターの業務紹介では、支援は大きく「就職支援」「定着支援」「生活支援」に分かれており、「生活支援」ではひとり暮らしや友達づくりの相談も受けるなど、きめ細かくその人に合った方法で寄り添っている様子や、「就職支援」「定着支援」ではハローワークや地域障害職業センター等との連携を取りながら求職活動支援を行ったり、就労移行支援事業所や福祉事務所等と連携して基礎訓練のあっせんを行ったりするなど、障害のある方が就職や就業継続に向け活動するための“つながりをつくる”役割を果たしていることが説明されました。

意見交換では「業務の幅や年間5000件という相談に対して人員が少ないのでは?」という経営者の質問に「全てケースバイケースなので支援の現場は“対話”が重要。予算の枠だけで考えると時間をとって対話することも難しい実情がある」と現場での葛藤も聞かれました。また事業者と支援機関の連携をテーマにした時間では、「奈良県は小規模事業者が多く、小規模の方がきめ細かい対応で障害者雇用がうまくできているように感じる」「事業所が就ポツの利用方法をもっと知ったらよいのでは?」「支援機関は事業主からの意見が分からないため、福祉側の考えに偏ってしまう。お互いに交わる機会があればもっと進むことがありそう」など双方の立場の理解をしながら一緒に学び、取り組んでいく意義が再確認されました。委員会では今後も支援機関との連携強化を進めていきます。

(奈良同友会事務局 山崎 聖子)