2021年7月 「中小企業の日」全県例会
「五方良し経営」と100の指標

2021年7月 「中小企業の日」全県例会0 2021年7月 「中小企業の日」全県例会1
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報告者

坂本 光司氏  人を大切にする経営学会会長・千葉商科大学大学院商学研究科 中小企業人本経営(EMBA)プログラム長

テーマ
「五方良し経営」と100の指標
サブテーマ
~地域に中小企業が果たす役割~
開催概要
2021年7月20日(火) 18:00~
2021年7月 「中小企業の日」全県例会
奈良県社会福祉総合センター+ZOOMにて
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    4支部体制で初の「中小企業の日」全県例会

    より地域と自社を両輪にして学びあおうと4支部体制となって初めての「中小企業の日(7/20)」に、地域の中小企業の役割と使命をテーマにした全県例会を開催しました。冒頭、座長の西村副代表理事(兼 政策委員長)は、「中小企業の日」は、行政も一緒に中小企業の魅力を発信し、企業家自身も改めて誇りを持つ、さらに自社がよい会社にならなければ魅力発信にもつながらないことを再確認する機会だと述べました。

    講師には「日本でいちばん大切にしたい会社」著者の坂本光司氏をお招きし、これまで全国8000社を超える中小企業をフィールドワークとして分析してこられた視点で講演いただきました。時間の関係上テーマにある「100の指標」は抜粋しながら紹介・解説されましたが、一つ一つに具体的な企業や社長とのエピソード、そして根底にある「中小企業がめざすべき姿」が語られました。

    4支部ではテーマからも「より多くの地域の経営者に声をかけ、一緒に学ぶ機会にしよう」と位置づけ、ゲスト参加申込は目標を上回る35名に上りました。グループ討論では例会会場の参加者の一部が別部屋に移動して実施するなど感染防止対策も講じて実施し、当日は会場63名、オンライン87名の計150名で学びあい、この10年間の全県例会で最多参加人数となりました。

    座長まとめでは、コロナ禍での新しい局面に各社浮沈がある。こういうときに坂本先生の「五方良し経営」や同友会の「人を生かす経営」に学び、

    「何のために経営しているのか、目的と手段を取り違えてはいけない」という点が強調されました。

    そして坂本氏の提起する「経営者の5つの仕事」のなかでも「決断」が重要だとし、今日の例会を「理想と現実は違う、こうはできない」と易々現実戻るのではなく、やるんだと決める、そして社員と話す機会をつくるところから始めようという提起で締めくくられました。

    参加された方の声

    本日の例会やグループ討論から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。

    100の指標の80点を目指せるように。一つ一つやっていきたいと思ってます。

    自分の見えている部分の幸せではなく、間接的な部分(家族)までの幸せを考えていける経営者になりたいと思いました。

    聞いたことをやる事、動く事を学びました。

    社員さんのモーチベーションをあげるために何ができるか、今まで真剣に考えていなかったことに気付かされました!

    社外社員=取引先の考え方は新たな気付きでした。

    社員が顧客の為にモチベーション高く働けるように、自分はもっと社員やその家族を幸せにすることを頑張ります!

    障害者、高齢者の幸せを念じない人々 自分と自分の家族は永遠に障害者、高齢者にならないと思っている。そんなのありえない。

    幸せになる経営。決断力。
    本気になってまずはする。 
    人を大切にする経営とは。
    何度も問いかけていこうとおもいます。

    周りに助けてもらわないと、自分1人では仕事はできない。なぜ仕事をするのか、何を実現したいのか、その目的をしっかりと伝える。
    条件と気持ちを丁寧な対話を持って、揃えていきたい。

    少しずつやって来ていたが、まだまだ足りていないことが多いことに気付かされました。

    私の感想からグループ討論で菅先生からセルフブランディングの大切さについてお話しいただきました。非常に面白かったです。

    見えない社員の家族を大切にすること、自分の家族も大切にすること。
    社員の満足度を高める社会の流れになっている。
    目指すべき指標で自社の評価ができるようになりそうだ。

    経営者とは!を改めて学びました。

    なぜ、人を大切にするのか?
    人を幸せにするために会社があるからである。
    お客様に還元にするためには、まずは社員、スタッフの待遇ややりがいを良くし続けることで、好循環が生まれるとインプット・アウトプットして感じました。

    できていないことばかりで胃が痛い思いでしたが、やると決めるのは経営者次第だと気付かされました。

    社員と家族の幸せを経営の一番の目的に据えれば、それが良い経営につながるという話を具体例を交えて教えていただき、そこに強い確信を持ちたいと思いました。

    5方良しの概念と指標があることで課題抽出や目指せる物が増えた!
    指標も大事だか、データでも分析して、より良いものに近づけやすくなる。

    経営者は社員のモチベーションを上げれば良い!

    社員や取引先の家族のことを考える。誕生日ケーキを送ったりする話はよく聞きますが、ご機嫌取りのような浅い思いではなく、10年後どういう形になりたいかにつながる関係づくりという深いことだと気づきました。

    坂本先生のお話はめっちゃ良くて感謝してますし、五方良し全てのバランスを高くとる事が大事だと共感します。
    でも僕は、坂本先生がおっしゃる100の指標の内容が、マズローの欲求五段階説の、真ん中から下のほうに集中してるなと思いました。
    社員が幸せになる経営を目的とするうえで、承認の欲求、自己実現の欲求、自己超越、を、社員が成長して行けるぐらいの会社が、僕は良い会社だと思いました。

    残業少ない方が社員は良いでしょ、良い会社でしょ、じゃなく、
    働く事を通じて夢を実現できる会社も世の中にあって良いし、もっと社員という人間の持つ可能性を信じたいし、信じるべきだと思います。そんな気付きを得られたので、楽しかったです!ありがとうございました!!

    お誘いをいただいて初めての参加でした。
    坂本先生のお話は、大きな会社さまをイメージする内容でしたが、弊社のような極小大ピンチ企業でも、商いに携わるものとして、いつも心に留めておきたい内容で、勉強になりました。

    グループ討論は、現場の生きた声、実際に経営をされている社長様方のお話を伺うことができて、異業種ならではの違う目線や角度からのアドバイスをいただけたり…と、こちらも学ぶことが多かったです。
    ありがとうございました。

    私の事務所はまだ社員がいないため、経営者として実践へ即行動はできないものの人事労務管理の専門家として経営者をサポートするときに五方良しの考え方などを取り入れたりすることはできると思った。坂本先生の経験と統計によって形成されたものは、凄い。

    社員さんとその家族を幸せにする♪社員さんのモチベーションアップは経営者のしごと!売上アップは社員さんの仕事。

    従業員の幸せを徹底的に追及する。そのためには従業員との対話が必要。経営者主導のやり方ではダメ。

    社員第一主義

    他人と過去は変えられない。自分と未来が変えられる。目的を持つ。未来の指標にこの100項目を一つでも上積みしていく。

    講演では特に大企業・中小企業の企業規模に関わらず取り組み可能な事柄を考えさせられました。グループ討論では、特に社員、人材(財)養成の問題を考えさせられました。

    社員への教育に対して、自分の考えだけでなく、周りの人の意見や考えを取り入れ、片寄った思いを押し付けないようにしていこうと考える。

    まだまだ勉強中で、わからないことが多いので楽しいです。

    改めて経営者の覚悟が問われる!

    何の為に経営するのか?を改めて考える。

    経営者の立場として、社員と家族を大切にすることが大前提。
    五方良しの経営の100指標、関係する人々の幸せの追求 実現

    ・経営には目的がある
    ・話の後側にあることを考える。

    ”100の指標”に挙がっている内容については、ハードルが高いものがあり、目標とするにはなかなか難しいと感じた。グループ討論でも同様の意見があった。

    ・自社にはまだまだ課題山積だと認識した。
    ・業種業態、社員数によってフェーズは異なるのでは…
    ・いい会社にするための、目指すべき事がわかった。

    まず個人的には値決めの大切さを感じました。自社にあまりない部分だったため、割合を増やせるようにしたいです。また、目的をもつことの大切さをグループ討論で教わりました。

    ・一番大切なものは、「目的」。
    ・良い会社になりたければ、良い会社と付き合え。

    人を大切にする事と、人を甘やかす事は違う。

    グループ討論の掘り下げが出来なかった反省。自己実現を目指す社員、社外社員環境づくり、バランスをとれた5方良し経営を実現したい。

    社長は従業員のことを一番に考える。従業員が顧客のことを一番に考える。

    明日からできることを実践する