2022年1月 新春情勢講演会
ポストコロナを生き抜く考え方

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テーマ
ポストコロナを生き抜く考え方
サブテーマ
【第3部は「会食のない懇親交流会」に企画変更しました(1/11)】
開催概要
2022年1月27日(木) 18:00~
2022年1月 新春情勢講演会
奈良ロイヤルホテル+ZOOMにて
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    1月の新春情勢講演会は、吉田敬一氏(駒澤大学名誉教授)を迎え「ポストコロナを生き抜く考え方~同友会型企業づくりで全天候型経営体質を!~」と題して講演に学びました。

    吉田氏はコロナをはじめ海外動向と密接に関係する今日的な外部環境をかつて時代の節目となってきた情勢変化とも重ねて分析するとともに、中小企業だからこそ生み出せる熟成型の事業価値や、ローカル循環型経済の担い手としての立ち位置などを耳馴染みの良い関西弁で解説しました。

    一貫して中小企業に対する期待が込められた講演のなかでは、①同友会の3つの目的「よい会社・よい経営者・よい経営環境をめざす」、②労使見解をベースとして共育の風土を大事にした企業づくり、③経営指針にもとづく全社一丸の経営が “同友会型企業づくりの三種の神器” としてあらためて提起されました。これまで全国の中小企業家同友会の会員企業の景況と実践を見てきた氏の言葉から、厳しい環境変化のなかでも必要とされ維持・発展していく企業づくりを参加者がそれぞれ描き、新しい年に臨むこととなりました。

    後半の交流パートについてはオミクロン株の感染拡大を鑑みて会食を取り止め、会場では名刺交換会とグループ討論交流会に変更して開催しました。久しぶりに20枚30枚の名刺をしまいながら「この落ち着きのなさ、騒がしさが”人の活気”、”会の活気”だと感じました」と感想を寄せる参加者もいました。全県で集まる機会は4月総会、7月と10月の全県例会、そして新春講演会の計4回ですが、とくに他支部の初めて会う会員との交流が進みました。

    組み替えしながら15分のグループ討論を3回行った「グループ討論de交流会」では、討論テーマをしぼらずに互いの事業紹介や新規展開の計画、ローカルな共通点などで自由な交流を実施しました。初めての試みでしたが、参加者はすぐに要領を得て、余計な話の枕はなしに互いへの興味を積極的に出した会話になるなど、出会いの量も質も想定以上のものになりました。

    執筆者:奈良県中小企業家同友会 事務局

    参加された方の声

    講演や質疑から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。

    日本の中小企業がこれからどう生き抜いていくか、会社の特性をかなり把握出来ないと
    残れない、と思いました。

    中小企業が取り組む方向性を改めて学べました。
    地域に根差したサービスの大切さを改めて実感しました。

    情勢分析をして、自社の強みと弱みを活かして、自社で何ができるかを追究していく。

    中小企業は、住・食を中心としたローカル循環の主役となっていかないといけないこと。

    本質的な付加価値だけでなく、その商品を使うにあたっての本来のニードではない快適性も付加価値になることが学べた。

    自社の強みを客観的に見れていない 競合他社との差別化に課題

    強みを生かしてアフターコロナ後を創造する重要性を感じました。

    情勢を知るということが大切だと言うことはわかっていました。が、なかなか、そこを深く考える機会がなかったので、ありがたいきっかけです。
    企業ドメインの確立について、再度社内に持ち帰って考えます。

    自社がローカル循環型の企業で目指すものはなんなのか考える機会になった

    情勢について勉強しないといけない

    自社の強み弱みを見極めるポイントや考え方がよく分かった。

    現時点からどのように変化していくのか。情勢を判断できる目を養って行かなくてはならないと感じた。

    経済循環、産業の型、温故知新の重要性

    記憶に残る町づくり

    成長指向と熟成指向を考慮しながら経営しているか

    ローカル循環をもっと追求するべきであることを再認識した。

    内容が難しく、自身の理解が及びませんでした。また資料を確認して勉強します。

    日本の敗戦から高度成長に至る部分から、いかに産業構造の転換が必要かを学べました。
    キャッチアップは終わった、これからの変革が必要。

    歴史から学ぶ、現状を知る、戦略を練る、3種の神器を追求する

    成長と熟成 ローカル循環/ナショナル循環・グローバル循環

    稀に聞く面白い講演会で、知らなかったことが多かったです。特に、日本の強みは品質管理にあることや成長志向と成熟志向など、知らなかった概念があり、ものすごく興味深かったです。ベランダの例を使ったサプライチェーンのところは分かりやすいし面白いし、大声を出して笑ってしまいました。レクサスの製造国を中国にしたら駄目な理由もマーチャンダイジングの視点で分かりやすかったです。しかし、先生の絶妙な大阪弁がツボにはまり、あんまりにも笑ってしまったので、途中から申し訳なく画面を切って参加しました。経済の講演を聞いてあんなに笑ってしまったのは、初めてです。漫才師が話をされているようですごい迫力でした。

    情勢分析をする重要性、
    自社の固有技術は何なのか?をしっかりと考える機会を頂きました!

    冒頭の40分間の話を、後半の業態変化の話や、どつポストコロナを生き抜くかの考え方の話に振り分けて、吉田先生がどのように考えておられるかをもっと聞けたらよかったです。

    グローバルな比較で、ローカル循環の経済構造をつくる
    活かすことの大切さ、機会を考えさせられる良い講演でした。

    地域産業の重要性。その中にも文化や歴史が存在すること、自らの事務所にある強みや理念を作ることについて、考えるきっかけになった。今後の参考にしたい。

    ローカル循環を意識していこうと思います。
    あとQCDをしっかり考えていきたいです。

    自動車を例に挙げていただき、分かりやすかったと思います。
    難しい部分が多かったですが、参考になる部分もあり、よかったと思います。

    今日の講演での話の内容は主に製造業で例えられた話が多く、自社と違うので分かりにくいところはあった。

    やはり経営指針は大事。作るだけでなく、PDCAを回す。

    自社だけではなく、地域、社会を含めてどうやっていけば良くなるかを考えなければならない

    日本の企業のこれからの在り方、地域の企業が生き残れる社会の在り方、そして社会、国の在り方を皆で学び実践していく事で、日本人として日本として考えなければなりません。

    少しレベルの高い話で、ついていくのに苦戦した

    自社のポイント”本業の4つの差別化努力”
    改めて見直し、強みを見極めることが大切→持続可能な経営を目指す

    自社の事業ドメインの見直しと追及、また自分の事業の今後の動向に対応する為に吉田先生の報告を聞き実践していきます。

    日本の自己資本利益率の低さ。
    大企業と中小企業の利益配分のスタンスの違い。
    いろんな課題が日本では山積みになっているということ。

    ポストコロナというよりも戦後の日本の経済のことを説明しながら変化する様子、変化について学ぶことができた。

    どのフィールドで勝負するか、自社を見つめ直す切り口を分かりやすく説いていただき、よかったです。

    ローカル、熟成、地産、強み、ブランド等 考えさせられ時代の変化にいかに対応しないといけないかを感じました。

    月次決算、損益分岐点などの数値を社員と共有できないと、”危機感”が共有できない