昨年11 月4 日に生駒市立緑ヶ丘中学校にて「緑が丘中学校ゲストティーチャー」が初めて開催されました。
当日は、学校の所属する地域である「生駒・登美ヶ丘ブロック」の会員6 名が講師として登壇し、2 年生約
160 人を6 グループに分けて出前授業を行いました。
今回、授業の取り組みを生駒・登美ヶ丘ブロック会とも位置づけ、社員のサポートメンバーも合わせて16 名が
参加しました。
この授業はコロナの流行後、地域の大人から仕事を学ぶ課外授業を中止していた同校が、近年、青年部会を
主体に実施している「平城中学校ゲストティーチャー」取り組みを知り、奈良同友会に依頼し実現しました。
学校からは、「大人の様々な生き様から、多様な選択肢があることを知り、自身の進路を考えるきっかけにし
てほしい」「『生徒たちは働くことはしんどいし、辛いけどお金のために仕方なくやるもの』とネガティブな傾向が
ある。お金のためだけではなく、働くことで成長し、やりがいを感じ、周りから感謝されることを知り自己肯定感を
高めてほしい」と授業への期待が寄せられました。
「給与計算をしてみよう」「コミュニケーションを取りながら手浴体験」「店舗ビジネスをしてみよう」など、各講
師は工夫を凝らした授業をしました。生徒たちは、地域の中小企業経営者である会員が語る仕事のやりがい
や生き様についての話やこれら体験学習を通して、地域の暮らしや社会を支える仕事について学び、また、仕事や自分の
将来について考えました。
魅力ある地域をつくるためには、地域の子どもたちが健やかに育つことが大切です。中小企業の経営者も社
員もその地域の住民であり、地域の課題は中小企業自身の課題でもあります。今回の出前授業のように、地域
の経営者と学校が協力して、子どもの成長や挑戦する意欲を引き出す環境を共につくっていくことは、魅力あ
る地域をつくることにつながります。また、地域社会に根付き経営している中小企業にとっても、成長した子ども
たちが社員として自社の担い手になるなど、自社の将来の発展につながる活動でもあります。