「なら支部×帝塚山大学 合同例会:AIを、より良い世の中をつくるため使いこなす」
奈良同友会は産学連携協定のもと毎年12月に帝塚山大学との合同例会を開催しています。
今回は、帝塚山大学法学部准教授の松下先生に、「 AI法学者の視点で見たデジタル時代の勝者たち」、というテーマでお話していただきました。
18世紀に起こった産業革命以来の大きなうねりといわれる生成AIの出現が現在起こっています。先生のお話をお聞きして、今後、人々の働き方や、組織の在り方が、想像をはるかに超えるレベルで変わっていく。そういう、押し寄せる変革のうねりを感じました。
知能指数であるIQ中心の仕事はAIやロボットが担当する。逆に、感情の知能指数といわれるEQ重視の仕事が、人間がなすべき仕事としてますます重要になってくる。そんな予感がします。
私も最近知った言葉なのですが、ヒューマノクラシーという考え方、すなわち官僚主義的な組織がなくなり、人間中心の組織だけが生き残る。 生成AIに呼応する形で、組織形態の大きな変革が今まさに始まろうとしているそうです。これからの人間中心の組織で、ますます大切にしなければならないのは共感力、すなわち人の気持ちを理解し、人のためになることを行う力。最近、そういう話も聞く機会がありました。
古今東西、仏教でも西洋医学でも、言っております。「みんがお互いを支え合い、モチベーションを上げて人生を楽しもう!」そうすれば、愛情と幸せの輪がどんどん広がっていく。私はそう信じております。 生成AIの時代を恐れるのではなく、生成AIを、より良い世の中をつくるための道具として使いこなしてしまえば良いのではないか?と松下先生のおかげで思考を変える事ができました。
参加された方の声
例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。(経営者より)
思っていた以上に学生さんの意識が高く驚いた
苦手なことでも、やらなけばならないことはとにかくやってみる。経験を重ねる必要がある。
日本の向かっている点と点が線になった!
政府がめざしていることがわかった
AI社会にのまれるのではなく、うまく付き合っていければよい
心の部分はなくならない
AIは一般的な最適解を導き出すが、個別の最適解を出すことはできない。
人間と人間の個別な寄り添いによる問題解決は引き続き変わることはない。
ビジネススキームは、人間とのコミュニケーションによる問題解決を取り入れたサービスを生み出し、会社維持発展を考える
AIの発展と同時に人とのつながりが大切
学生さん(20代)と私たちの感覚、環境が異なります
自分達の意見を押し付けず、うまく融合しながら事業に活用できたらと思います
AIにとっていかれる仕事は頭脳
人は思いやりや優しさ温もりが感じられるEQが更に必要になり、まさに日本人ならではのことが生きてくると思いました
・明確にやりたいことがある学生
・家の家業と自分の将来がリンクしている学生
・自分のやりたいことをこれから探す学生
いろんな学生がいて、それぞれの個性があったので、よいと思いました
時代の変化に伴い、古い考えの自分にはなかなか理解できない内容であるが、仕事の効率化や仕組みづくりに効果を発揮すると思う
人と関わる仕事は、心や感情が伴うので、反対にAIより難しいかもしれない
どんな時代になろうとも、人との関わり、心の部分は大切にしていきたい
グループ内にAIに詳しい方がおられ、様々な具体例が聞けて、非常に参考になりました
まずは使ってみます!
自動化が進んだとしても、感情の部分は人間にした出来ない事だと強く感じました
・学生さんとお話しできたので、新鮮で面白かったです
・コミュニティづくりとその継続はビジネスの軸になる
・学生さんの意見を聞いて、皆さんいろいろ真剣に考えているんだなと感動しました
色々な世代の思い、価値観、生き方等、色々な世界を学べて充実した時間でした。
今後も色々な人と出会いたく思います
本日の例会で学んだことをお書きください(学生より)
AIが今後どのようにして人間社会に入り込んでくるのか、AIに人間はどのように適応していくのかを、たくさんの視点から聞くことができて、いい経験になりました。
実際に経営者の方々と意見を交換し、就活についての質問にも答えていただき、とても貴重な時間になりました。
AIの発展によるコミュニティについての討論でも、経営者の立場としての考え方を知り、とても学びになりました。
いつも自分が考えている事は、1つの視点からしか見ていなかったけれど、違う視点、多角的な視点を知れたし、見方によってはどれも合理的だなと思う意見が多かった。
意見交流で視点が大きく広がったと感じました。
自分の境遇など皆様の話し方が上手だった。その時に必要な語彙を引き出し、上手に話せるようにしたいと感じました。
そして人前でも緊張しないようにしていきたい。
今回AIの在り方について、どう考えるかお話しを聞いて知識など勉強になったが、話し方や討論の進め方などが大事だということを改めて感じました。
今回、普段では全く経験することのできない機会をいただきました。
様々な方の考え方、お話しを聞くことができ、自分が将来をよく考える機会となりました。
経営者の方に意見を聞きだしていただき、リラックスした状態で討論することができました。
これから社会人になるにつれて、私自身どのような事を考え、大切にしていくべきなのかをグループ討論で感じることが出来、これから就活をする時に活かしていけたらいいなと思いました。
先人の話を聞いていると、その人が人生で学んだことをこの短い時間で知ることができたので、自分の今後につながると思った。