2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会
社員と共に成長し働きやすい会社を目指しませんか?

2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会0 2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会1
2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会0 2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会1
報告者

中屋 ひろ子 氏  奈良県精神障害者・発達障害者雇用企業サポート事業(D-PORT)

テーマ
社員と共に成長し働きやすい会社を目指しませんか?
開催概要
2023年9月26日(火) 18:30~
2023年9月 なら支部・障害者共働委員会 合同例会
奈良ロイヤルホテルにて
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なら支部9月例会開催報告

9月28日、なら支部障害者共同委員会合同例会が奈良ロイヤルホテルにて開催されました。
テーマは「社員と共に成長し働きやすい会社をめざしませんか?」とし、奈良県精神障害者・発達障害者雇用企業サポート事業(D-PORT)中屋氏にご報告頂きました。 長らく発達障害の分野でサポートを続けておられ、現場、コーディネーター、そして管理の部門まで携われた経験を活かし、現在の企業サポート事業に取り組まれております。

報告はまず自身の経歴から思いの部分、そして具体的な事業内容へと報告は進みました。 事業目的は、精神障害や発達障害の特性や対応方法について、企業の方々と一緒に考え、提案していくことを通じて雇用や職場定着の向上に協力し、誰もが働きやすい職場環境が整えられていくこと。報告の中では「相手を知る」「対話」「聞く、聴く、訊く」と随所に 話し合いの重要性を説かれました。発達凸凹の人達との間でありがちなコミュニケーションのずれやとらえ方の違いを実例でもって示して頂き、それぞれ多様な「常識」が存在すること、それらを見えないことにしてしまわないことが、失敗を許容し学習を続ける「高信頼性組織」に成長してゆく。これは同友会の人間尊重の経営にも通ずるものがあります。企業と併走しながら、対話をしながらの何とかうまくいくお手伝いを頂ける。そんな活動を日々なされている事業が奈良に有ることをまず知ることができたこと、私たちも会社で伝わっていないな、すれ違っているな、と感じていることに対してまず聴く側としてのポイントを圧倒的な情報量を持ってご報告頂き、学び多い例会となりました。

((株)イタクラエナジーズ 板倉 昌弘)

参加された方の声

例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。

①人の関心ごとに、関心を持つ事
②会社の計画を数字にせず、人の成長にする
③現象の変化だけでなく、目に見えない奥の方、心の変化を捉える

発達障害の人の雇用が、できたらどんな人でも雇用できるとおもいます。
普段から仕事で、色んな障害(精神、知的、発達、グレーゾーン)のある人に関わっているので、納得できることばかりでした。

伝えたつもり、対話したつもりのコミュニケーションになっていたかもしれないと気づきました。
明日から、個別にしっかり対話頻度を増やしていきたいと思いました。

マネジメント、コミュニケーションの大切さ

バランス、ニュアンスが大事だが、特に発達障害の方はそこが難しい

発達障害とは、人とはについて学びがありました

個別の問題の対処というよりか、組織全体がレベルアップするという視点で捉える。
得意な作業と嫌な作業はみんな違うから、いったん聞いてみるのも良い。嫌な仕事ゼロには出来ないしする必要もないが、何割か減らせられるなら良い。
捉え方はみんな違う。悪気はない、拒絶や抵抗してる訳でないと分かれば、無駄に怒る事も減らせるので良い。
ニュアンスやバランスという言語化しにくいところをしっかり伝えないと分からない人も居るのでそこを目指す。

対話の大切さ

発達障害者や精神障害者は健常者とそれ程大きな違いはないと感じた。
障害者を自社の戦力として捉える必要があると思った。

障害者雇用をする、しないではなく、誰もが働きやすく、辞めない会社にするにはどうするかだと思った。
一人でやっている私にとっても多々あてはまる部分があった。

高信頼組織。。。失敗が許容される文化
まずは社員を心から信頼できる関係になりたい。
そういう自分になりたい。

様々な経営者の考え、雰囲気を感じることができて、刺激になりました

健常者も障害者も基本的にはコミュニケーション・対話が大切。
誤解を招くような言い回しをしない。(自社でいうと)クライアントさんはどういう人なのか?しっかり理解を深める。

・障害の有無ではなく、『個』を尊重する
・対話の前に対話ができる環境が必要

福祉という広い範囲の中での個々の人間性~就業支援までのそれぞれ異なる支援団体がありますが、障がい者と表現される範囲は、とても生きづらい世の中で、経営者の学びと理解は絶対的に必要なんだと思えました

線引きの難しい障害をどう理解し、対応するのか 永遠の課題
答えはないんですよね

・自身の支援の振り返りや整理をする機会になりました。また、意見交換を行うことで、気づきが得られました。
特に自身の主観でなく、相手の立場など対話を重ねていくなかで整理していくことが大切だと感じました。

自分の普通は他人の普通ではない

働きやすい会社とはどのような会社なのかをグループで話し合おうとしましたが、そもそもそれを決めるのは個人であって、「働きやすい会社とは」と話し合うことがナンセンスとのご意見をお聞きして、ハッとさせられました。
その人が決めることであって、他者が決めることではないと分かりました

人間らしい仕事とは、そもそも「これ!」というものはない。自分で決めること。
問題が起きている事、互いに我慢している、自分が感じている様に相手も感じている。
立場などで言いたい事を言えないコミュニケーションの一方通行の場面がある。
自分にとってイヤな仕事でも、好きな仕事の人もいる。対話がないと、それも分からない。気持ちを察するのではなく、聞く。

理念やマニュアルを作ることの大切さを実感しました

会社内の課題を改善するために、色々な視点が必要だと感じました。
障がい者や外国人の対応、特性・文化を知ることは、職場環境を豊かにしたり、自身の変化につながると改めて考えさせられました。
(人は変えられないが、自分や自分の捉え方は変えられる)

仕事の可視化をする
柔軟に対応しなければいけない
追い詰めないようにする

心の安全の確保

高信頼性組織の創造は理想ですが、とても難しい問題だと感じました。

思い込みをしない

障害者雇用が始まりました。実習期間も含め、日々関わりの難しさを感じています。
聴く力を養うことが本当に大切だと思いました。
伝え方も重要だと思いました(相方)

なら支部の例会・行事予定