2024年3月 やまと中央支部例会
産学例会(天理大学×奈良同友会)

2024年3月 やまと中央支部例会0
報告者

関本 克良 氏  天理大学人間学部人間関係科社会福祉専攻教授

テーマ
産学例会(天理大学×奈良同友会)
サブテーマ
企業として地域と共に未来をどう描いていくかを考える例会です!
開催概要
2024年3月21日(木) 18:30~
2024年3月 やまと中央支部例会 
大和郡山市役所交流棟みりお~の 2F交流ホールにて
この報告の例会・行事詳細はこちら

天理大学と産学例会を開催

やまと中央支部3月例会として、3月21日に、大和郡山のみりおーの交流ホールで、参加者32名で開催いたしました。この例会は、産学例会として、地元の天理大学と何か出来ないかと考え、昨年より、天理大学関本教授と、例会委員会メンバーとで、協議を重ね作り上げました。

第一部では、関本教授に、『こころでつながる 共生コミュニティの作り方』のご講演をいただきました。今まで、考えていなかった、コミュニティ・共生・共有・絆について、考えるきっかけをいただきました。

第二部では、同友会メンバーであり、天理大学を卒業した東良さんに、『ボランティア団体から起業まで。僕達が事業をする理由』をテーマに報告をいただきました。社長との強い絆で、ボランテイア団体を立ち上げたこと。そして起業したころは、収益が上がらず、苦労したこと。現在、平時の時は、社会の課題を解決することを事業と考え、収益を上げられるようになったこと。その収益・余剰金で、有事の時には、ボランティア活動をおこなっていることの報告されていました。この活動が会社の中の一体感を生み、経営と同じくらい大切ですとも述べられていました。

この報告を聞きながら、私の過去の聞いた講演を思い出しました。『やさしくあるためには、強くなれ』これを企業に置き換えると、ボランテイア・地域貢献活動を行うには、確かな事業を行い、収益を上げる、それを、社員に還元・職場環境を改善・ボランティア・地域貢献活動を行う、会社の一体感を生み、良き循環を生むスパイラルが始まる理想を思い浮かべました。

第三部は新たな試みとして、当日参加の現役天理大学学生4名の方に約3分で3つのテーマを発表をしてもらいました。

『ボランティアをした経験を今後の生活にどのように活かしていきたいと考えていますか』『地元の中小企業に就職することについて、どのようなイメージをもっていますか』『地元の中小企業に就職するとすれば、どのような条件を求めますか』学生の方の発表の中で、給与や、福利厚生などの条件が劣る、社員教育体制が弱い、地元の中小企業のことを知らない、何をしている会社か知らない、などの意見がありました。

また、育った地元への地元愛もあり、地元での仕事、地域貢献をしたいとの意見もありました。

その後のグループ討論には、学生の方にも参加してもらい、活発な討論となりました。

例会終了後の懇親会には、関本先生と4名の学生も参加してもらい、グループ討論の続きのような楽しい会となりました。

今回初めて、座長を経験させていただきました。例会委員会の皆様、例会参加の皆様、ありがとうございました。

(座長/(株)カードクター名阪 角谷 尊慎)

参加された方の声

例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。(経営者より)

コミュニティの範囲を明確にし、その輪と性質の中で共同の関心を持つ。
コミュニティの内側にいる人が、コミュニティがあることで幸せだったり、満足であったりすることが「まず」大事なこと。

学生さんの話が非常にストレートに感じる事ができました。
「地元愛」というワードが出てきた事には感銘を受けました。

ボランティア及び、社会貢献とは地域及び地元愛
人とのつながりを大切に、事業、他の皆様全てが幸せになるということ

ボランティア、地域貢献は地元が好きであること、義務ではなく、ボランティア精神を持って自分が満足できるものでないと続けられないと思いました。

コミュニティの重要性に関して、コミュニティに属している気分になっていたのだと気付いた。地域の方々との共生コニュニティーを築いていかなければと思った。

日常で地域に貢献していることがあるのに、そこになかなか気づいていないことが非常にもったいないと感じました。
少しのことでも誇りを持って取り組んでほしい、取り組みたいと感じました。

コミュニティとボランティアの気付き

ボランティアを通して目先ではなく未来を見る

①ボランティアの意味
村の役回りや、地域の掃除当番もボランティアだったことが気づけた

②平時の際と有事の際に会社の行動指針を変える。それを、準備をしておくことが大切

ボランティア活動は、たくさんの種類がありどんな視野からでも見れるということかわかった。

グループのメンバーの皆さんは「じぶんのこと」として地域貢献の取り組みをされていて、まさにこのような場所が地域コミュニティを育む場所なのだな、と感じました。

社会貢献とボランティアの違い

ボランティアは与えることだけでなく返ってくることも多い。ただきちんと収益を上げていないとできない。

永続していかないとと改めて思いました。

利益をしっかりだして余剰でボランティア地域貢献

コミュニティとは何か。地域でなくてはならない会社になることが重要。

地域になくてはならない企業とはなにかを考えさせられる討論になりました

貢献を具体的に語れるようになること。知る→共感する→できるようになる。

地域との関わり方

例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。(学生より)

私は、学生なので知ることはなかったですが企業様方が、グループ討論での感想にて目線で「コミュニティ」という言葉が心に残っておらっしゃったので、企業様からしたら「コミュニティー」が大変重要なことだと感じることができた。

企業の皆さんが話題を振ってくださったので自分の意見が言いやすい環境でした。

中小企業さんならではの悩み事など、普段聞くことができないお話しを伺うことができてとても良い経験となりました。やはり、中小企業だからこそできることもあるし、どこに価値を求め、どのように収益を上げていくか考えていくのはとても重要だと感じました。

やまと中央支部の例会・行事予定

2024年10月 「人を生かす経営」全県例会

地域に関わり 多様な価値観に触れることで 自分の固定概念をぶっ壊せ!!

2024年10月 「人を生かす経営」全県例会

2024年10月30日(水) 17:30 開始

報告者

並河 健 氏  天理市 市長

菊澤 竜一 氏  奈良信用金庫 理事長

冨山 敦史 氏  奈良学園大学 准教授

平田 純子 氏 (株)山上組 入社2年目社員

中野 愛一郎 株式会社イベント21 代表取締役社長

場所

奈良ホテル