6月18日(火)RESAS学習会 開催報告
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)に関する講座を奈良同友会として初開催しました。
RESASは、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が提供しているシステムです。①人口マップ、②地域経済循環マップ、③産業構造マップ、④企業活動マップ、⑤消費マップ、⑥観光マップ、⑦まちづくりマップ、⑧医療・福祉マップ、⑨地方財政マップの9分野から構成されています。消費マップは、スーパーなどの小売店のPOSデータを活用し、まちづくりマップの流動人口メッシュ等は、携帯のGPSデータを活用し、正確な情報として提供されています。活用方法としては、業種別に以下の様なことが考えられます。
1.小売業・・・
市場分析:地域ごとの人口動態や消費者支出データを利用して、新店舗の立地選定やターゲットマーケットの特定に役立てる。
競合分析:周辺の競合店の数や業績データを分析し、差別化戦略を立てる。
観光データ:観光客の動向を把握し、観光地に近い店舗のマーケティング戦略を策定する。
2.製造業・・・
産業クラスターの把握:同業他社が集中している地域を特定し、サプライチェーンの効率化や協業の可能性を探る。
労働力の確保:人口動態や労働市場データを利用して、人材確保が容易な地域を選定する。
3.観光業・・・
観光客の分析:訪問者数や宿泊数のデータを活用して、ピーク時期や人気スポットを把握し、サービス提供やプロモーションの最適化を図る。
地域資源の活用:自然資源や文化遺産のデータを元に、新しい観光商品や体験プログラムを開発する。
インバウンド対策:海外からの観光客データを活用して、外国語対応やインフラ整備などの準備を行う。
今回の講座を受けて、さっそく経営指針セミナーの外部環境の分析にも取り入れることになりました。このビッグデータを活用しない手はないです! 今後、例会等を企画していきますのでお楽しみに!!
参加された方の声
実践講座の感想をお書きください(会員より)
非常に丁寧でわかりやすかったです。自分や周りの業界について明確な数値で増減がわかって面白いと思いました。あとは、これをどう経営指針にいかすか?皆でアイデアを出し合うのが面白いと思いました。
データで見ることの大切さを改めて感じた。思い込みで判断していると痛い目に合うと感じた。ただ目的を持ってデータを分析することが必要。
受けて本当によかったです。具体的でわかりやすかった。
凄くわかりやすくて良かったです
すごいビックデータです。
実践講座の感想をお書きください(関係機関より)
RESASのことは知っていたが、活用はしたことがなかった。金融機関として、自金庫での活用、お客様への提案の他、まちづくりに関わる第一歩として活用していきたい。非常に参考になりました。
勉強になりました。内容はまだまだこれからですが、データ活用しようという意識が身につきました。ありがとうございます。