持続可能な会社づくりへの軌跡
社長ご退任、支部長ご退任のタイミングで、待望されてのご報告でした。例会を終えた今、学びの充実感の中で東田氏の作成したレジュメを再度見ると、1)よい会社 人とのかかわりを学ぶ 2)よい経営者 他社、自社の方からの人とのかかわりを学ぶ 3)よい経営環境 他の経営者から人とのかかわりを学ぶ 4)委員会 広陵町中小企業振興基本条例制定 とあり、その書き方ひとつとっても「やっぱり持続可能な会社組織を作り上げてきた人だけあるな」とさらに学びを新たにします。
農家に生まれた東田氏は家業で使われる農機具が壊れると修理をする中で機械の面白さを知ります。二十歳で大手自動車メーカーに就職し、技術者としての第一歩を踏み出そうとした矢先、大和化学工業の社長であった義理の兄が急逝の報が入り、同社に入社することになりました。当時は求人を繰り返す状態に苦慮されたといいます。そのような中でも住まいと工場が隣接していることもあり、夕食後も工場に戻り、機械を分解して元に戻すことで、どのような仕組みなのかを会得していかれたそうです。
2012年に4代目社長に就任されますが、まずは自社の機械を知り尽くしたトップであるということです。そしてさらにはトップセールスマンとして東奔西走されました。商社を通さないワンストップで、良い品物を安く納品して取引先の期待に応えられます。そして、自社の売りは短納期であると明確に言われます。外注すると納期が3週間ぐらいかかるところ、自社製造に切り替える。また、異なる成型3種類を使い分けるという他社がまねできない態勢づくりをされてきました。少し裏話をしますと、会社でのプレ報告は全社員が聞かれ、どの社員さんにも率直な感想をいただき、社内外の短納期の期待に全社員が全力で応えておられることがうかがえました。
そして、例会での圧巻は後半で話された「品質方針」の推移です。年ごとにガラッと文言が変わっていきます。東田氏の考えをもとに全社員一丸でつくりこむ姿勢からも短納期を可能にする秘訣の一端がうかがえました。
最後は次期社長の平山正道氏の決意表明で締めくくりました。時間切れとなり話していただけなかった中小企業振興基本条例へのかかわりについては、また機会を改めてお聞きしたいと思います。
(ア・マ・テ・ラ・ス 寺前美加)
参加された方の声
例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。
自社の強みの大切さや社員を大切にされる想いが伝わりました。
お困り事を解決する、カタチにするのが仕事。急な案件にすぐに対応出来るように、常に余裕を持って仕事をする。早いから、量をこなす事が出来る。量をこなすから、質が磨かれる。スピードは全てを凌駕する。
東田さんのこれまでの道のりを知ることが出来ました。まだまだ足下にも及びませんが、人を雇い、共育していくことを実践したい。
長年お世話になっていますが知らない点が聞けて良かったです。出来れば最後の方の人材や人罪以降の資料頂きたいです。
強みを明確にして、やりきる。その繰り返しがさらなる強みになり、社員さんも理解する。
強みは時間の経過と共に陳腐化していくこと。その為にブラッシュアップは必須。
グループの皆さん流石に良く勉強されているなと思いました。
強みに気付き、それをいかに社員と共有するか
強みはいつまでも強みのままではなくなる。
時代、環境に対応していくことが必要。
お客様に対応したいという想いが強みになった
仕事の報酬は仕事
定時に帰ることができる体制、一番目標にしたい。
社員教育への思いが足らないかもと自省しました。
「知っている」だけでなく、「わかっている」になっていきたい。
強みと弱みは状況により、逆転したり変化する
SWOT分析を続けることの重要さ
・時代の流れによって、強みも変化する
・強みはいずれ陳腐化する 常にSWOT分析し磨き続ける