2025年9月 青年部会例会
“点”ではなく“面”で伸びる経営 

2025年9月 青年部会例会0 2025年9月 青年部会例会1
2025年9月 青年部会例会0 2025年9月 青年部会例会1
テーマ
“点”ではなく“面”で伸びる経営 
サブテーマ
〜地域を巻き込み、皆が主役に〜
開催概要
2025年9月19日(金) 18:30~
2025年9月 青年部会例会
奈良県コンベンションセンターにて
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9月19日(金)青年部会例会 開催報告

青年部会9月例会を行いました。良い経営環境を知り学ぶという事業目的で設えしました。まず、良い経営環境ってなんだろう?から始まり、委員会で話し合う中で方向性が定まってきました。それと同時期に報告者が決まり、山口農園の山口さんの経営体験を聞くたびに良い経営環境にピッタリの報告者だと確信しました。

非農家出身、農業経験もなく、婿養子に入ったところから山口さんの農業人生は始まりました。家内工業が主な農業経営ですが、山口農園もその一つでした。まずコンプライアンスを整える事から始まりました。例会時間では語りきれない家族間の衝突が多々ありました。

山口農園は宇陀市の中山間地域に圃場があり、野生動物や天候と共存しながら生産農家で難易度の高い、有機栽培で葉物野菜を生産されています。有機栽培は一見付加価値力の高いイメージですが、農薬や化成肥料を使う慣行栽培に比べて栽培が難しく、雇用労賃も高くなります。合わせて中山間での農業は日照時間や最低気温が低く葉物栽培にはベストな生育環境ではありません。

厳しい外部環境の中、山口さんが注目したのは生産性向上でした。7部署(加工、生産、収穫、調整、営業、教育、総務)に組織化し、各部署が最大限のパフォーマンスを発揮できる仕組みを作りました。合わせて小規模農家の課題に、「生産ロットが少ない事で有利な販売が出来ない」ところがありますが、アグリスクールNARAをスタートし、新規就農者を受け入れ、栽培技術を提供、農地や販路の支援(買い上げ)自社グループへの加盟も受け入れる事でそれを解決されています。

地域での取り組みでは農業体験や川掃除、行政と防災協定を結び、山口農園の従業員さんも避難経路の誘導に参加されています。また宇陀市とも連携し、全国初のオーガニックビレッジ宣言を進められています。こういった取り組みから地域での信頼が厚く、「山口農園さんなら農地を預けられる」と自然と農地集約する形になっています。

今回事業責任者として山口さんと関わらせていただく中で、相互利益や三方良しといったお話が非常に多く、山口さんの人間性がそういったみんなの幸せを願う事を根本に持たれているのだと感じていました。

経営体験報告の最後には本例会のテーマ~良い経営環境とは?について、「お互い(個人・家族・地域・周り)が幸せか、未来を想像できることが大事」【それらを実現できる有機農業】と締めくくられました。

今期の青年部会例会は青年部会員の半数を目標に参加していただけるように考えて動いています。残念ながら目標達成とはなりませんでしたが本会や県外、ゲストや社員の方も多数参加してくださり、80名越えの例会となり、感謝の念が尽きません。この度は青年部会9月例会を担当させていただき本当にありがとうございました。

執筆者:株式会社フラウラファーム 巽 尚哉