大和化学工業㈱  東田 誠次 氏~「VOICE・この人 この声」第4回

2023年6月20日 投稿

会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。

大和化学工業 ㈱ 代表取締役社長 東田 誠次 氏 (やまと東支部長)

なぜ同友会に入会しましたか?

 

入会は2010 年だったと思います。その少し前の現会長の平山氏と の 社長面談時に、「 3 年以内に社長にしたいから、同友会に入って経営を学んで欲しい」と言われたのがきっかけ。その 2 年後の 2012 年 4 月に社長に就任しました。

ご自身が考える同友会の良いところ

一人親方から200 名の社員を抱え る企業まで、規模も職種もバラバラですが、経営者層の集ま りなので 「こういう考え方があるのか」と、違った視点、違う見解が学べるところです。
また自分を見直す「反面教師」になるところ、雛形みたいに良い雛形、悪い雛形があって、良いところは取り入れ、悪いところはまねしたらあかんと気づきをもらえるところです。取り入れた良い雛形の一例は「向上心を忘れない」、「社員を大切にする」 ところで 、 ここまで社員の事を考えているのか!と学ばせていただいたと思います。

自社と同友会の不離一体について

同友会の三つの目的を実践していると会社の質が上がってくる。それによって信用度も高まって 、相乗効果で会社は良くなっています。売上はコロナで影響を受けるまで年々上がっていたし、社員の質も上がって「どこに出しても恥ずかしくない」くらいになってきたと考えています。
以前は出社してこない社員に悩むこともあったが、少しずつ減ってきた。 2 6 2 の法則で言えば、後ろの 2 にあたる 社員がほとんどいないので、コロナ禍でも生き残ることができたと思っています。
次期を担う経営幹部にも「場数」を踏ませること、「指針セミナー」に継続して出席させることを通して 伝えていっています。 指針セミナーは、私が参加すると私の 想いからずれて考えることができなくなるので、今期から 私の参加は 断念しました。経営計画も今までは私が発表していたが、来年からは社員全員で考えて作れるようにしています。指針書の 10 年ビジョンで 5 年前にあと「 10 年以内に社長を譲りたい」と発表しましたが、あと 2年で譲ることができるように権限移譲を進めています。

同友会で何を一番学びましたか?

指針セミナーの第1 講で京都同友会の藪氏に「何のために経営をしているのか」「自己姿勢の確立」を学び、常に自問自答し続け「井の中の蛙」にならず、謙虚に学べたことだと思います 。


執筆者:株式会社パートナーズ 中野 徹