2022年4-6月期 景況調査分析報告

【概要】 

2022年第2四半期(4月~6月期)に行った景況調査は、173件の有効回答を得た。それらのうち、DI値、経営上の問題点、特別項目として調査を行った価格高騰の影響やコロナ関連融資の状況ついての結果を表している。

DI値については、前年同期比(2021年4~6月比)は売上、利益ともにプラスであるが、前期比(2022年1~3月比)はどちらもマイナスである。また、売上と比べて利益は十分上げられていない状況が分かる。さらに仕入価格についてみると、すべての産業で仕入価格の上昇に直面していることが分かる。

経営上の問題点についても、2021年第4四半期から人材不足の影響が継続しているとともに、仕入価格の上昇が経営環境に強く影響を受けていることが分かる。

特別項目については、主材料・主な仕入れ品は66%の企業が価格高騰の影響を受けているだけでなく、ガソリンは73%もの企業が価格高騰の影響を受けている。しかしながら、価格転嫁は主材料・主な仕入れ品では46%と半数近くがある程度転嫁できているが、エネルギー、ガソリンでは20%程度に留まっている状況にある。