4月25日(木)第38回定時総か・第4回支部総会 開催報告
4月25日、奈良ロイヤルホテルにて第38回定時総会と4支部の第4回定時総会が開催されました。
2024年度は活動スローガンに「10年後なりたい自社・地域・同友会につながる“今”がある~今こそ『人を生かす経営』の年輪を刻み始めよう」を掲げ、10年ビジョン検討資料の提起や、それに向かう道筋となる企業づくりのステップについて考えていく提案がされました。これらは2021年から続いている10年ビジョン プロジェクトの取り組みによるもので、毎月の理事会での議論、支部幹事会での意見交換などを経て積み重なってきた活動方針です。総会での方針提案では、アフターコロナの経済や社会の動向を見渡す中長期の視点と、企業づくりの基盤強化に必要な足もとの視点の両方が必要であることが示され、そのうえで“自社の今”の状況にあわせて何が必要かを考えていくこと、経営者同士で意見交流をするなかで見出していくことの重要性が強調されました。
役員や予算案などとともに議案は全会一致で採択され、新年度のスタートが切られました。なお2017年より代表理事を務めた川端章代前代表理事は今期でその役を降りることとなり、これまでの功労を称えて花束の贈呈が行われました。
第2部では、(株)イーエスプランニング 藤岡義己氏(兵庫同友会)による「めざすは 選ばれる同友会型ビジョナリーカンパニー ~“人を生かす経営の総合実践”を磨きあおう~」をテーマした基調報告とグループ討論を行いました。阪神大震災を乗り越えてきた経験も含めて、足もとを強くする経営のステップ、新事業展開に自社の本筋を大事にする視点など、今期の奈良同友会の活動方針を裏打ちするような経営哲学と実践の歩みが語られ、参加者は熱心に聞き入りました。
会員からは「よい会社を作るまでには時間がかかるので取り組みは早くスタートすることが重要だと学んだ」「これまでの学びが、点が繋がり線になったように感じた」などの声が聞かれました。また報告を聞いた来賓からも「行政は経営者としての考え方はできないが、経営者が何を必要と考えているのかがよくわかった。行政として出来る事を考えたい」との感想が寄せられました。活動方針には産官学金など地域の関係機関との連携強化も盛り込んでおり、同じ報告を聞いてめざす方向性を一緒に考えていくという関係づくりの点でも、良い一歩となりました。
また永年会員として創立準備会から関わり、会員歴38年となる人材ニュース(株) 取締役会長 廣橋清隆氏の表彰が行われました。そして最後には、この1年で入会した会員が紹介され、奈良同友会の歴史と歩みを確かめる総会となりました。
(奈良同友会事務局 山崎 聖子)
参加された方の声
報告やグループ討論から学んだこと、気づいたことを素直にお書きください(会員より)
自分の生まれ育った街の課題は、自社の課題、同友会の課題であることに改めて気づきました。
誰のための?なんのための?企業であるか!ドメインと理念が大事だと思いました。
深く掘る が印象に強く残りました。
経営者の覚悟の中で考えてこられたことが聞けたように思います。
良い会社を作るには、先ず黒字の会社を作る。
良い会社を作るまでには時間がかかるので取り組みは早くスタートすることが重要であること。
人材育成においても、自身のスキルアップ含めて、同友会を通じて学びたい
企業体力指数を学べた
やはり学んで会社をよくしないと改めて思いました。
良い会社強い会社にすること
コミュニケーションの大切さ
自分の事業ドメインをどう定義するのか。
今していることを磨く、水が出ている井戸のそばにもう一つ井戸を掘る
自社をもっと掘る
なぜ黒字経営の継続が必要か
地域の企業家を増やす取り組みのブロック会が素晴らしい
”赤字会社が一足飛びに「良い会社」を目指しても潰れるだけ、まずは黒字化し、強い会社にしてから「良い会社」を目指すことができる。但し、「良い会社」を目指す意識は早い段階から持っておかないといけない”という報告があった。
自社の現状(弱い?普通?)を把握し、どのようなステップで良い会社を目指していくのかをしっかりと考えたいと思う。また、会計事務所として関与先に「良い会社」を増やしていくためにも、まずは強い会社つくりの手伝いをしていきたいと思う。
いい会社づくりをする。社長と社員の成長を時間をかけてする。
これまでの学びが、点が繋がり線になったように感じました。
今ある商材をしっかり磨き上げること。行動に移すこと。
理念は、変えても良い。成長すれば変わるのが当然という事にそれで良いんだと安心しました。
・お客様の確保の仕方が経営指針に書かれていない組織は続かない
・武器を明確にして持つ
業態を変えながらも、地元のニーズに応えることを貫いてきた点が印象的でした。
他の会員の、それぞれ課題をお聞きし、自社に置き換えて取り入れていきたいと思います
人の成長が企業の成長となり、成長することで、利益がドンと増えるとのこと、納得しました。
成長のための教育の必要性を改めて感じた。
どうやって新規客を見つけているのか?お客様を増やしているのか?
企業体が違ってもどうやっているのかを素直に聞いて、自社に取り入れたいです。
会社の発展・社員教育には時間がかかる
そのため、早くから動いた方が良い
数字が出るのに15年くらいかかること
事業の深掘り
同友会=漢方薬
具体的に数字の目標を立てていく
経営方針のゴールだけではなく、走り方が大事である←具体的な施策
いい会社になるには、時間がかかる。でも諦めずにやりつづける。
藤岡代表理事の不離一体シートで、経営指針の発表したあと売上げが下がった。
誰のための経営指針なのかを、もう一度考え直すきっかけになりました。
報告の中で、事業ドメインの話がありましたが、自社の事業ドメインは何なのか改めて考えたいと思いました。
結果が全て、社長は学んで実践
目の前の事を一つずつクリアしていく、社員への理念の浸透は時間がかかる
他府県の同業者へ会社訪問する!
聞きたい事を即座に聞く!
事業ドメインがぶれないこと
報告での学び
・経営理念は考えてよい
・売上、利益のあげ方は、全て経営指針書に書いてある状態にする
経営指針を作りたいと思いました
自社、指針を改めて見つめる、とことん磨く
理念は変えるものだと藤岡さんから教えられた。
経営者と社員で実践していく。
自社が今後提供するサービスを考え、経営戦略に落とし込むことの大切さを学んだ。
(既存のマーケットやお客様を深掘りするのか、それとも新事業への進出、転換を考えるのか…新しいお客様をいかに増やすのか…)
人も会社も地域も一緒に連携して育ちあうこと
まずは社員に会社の経営指針をどのように根付かせるのか、同じビジョンを持たせるのか、考えさせられました。
まだまだ研ける。今できることをする
経営はシンプル
複雑に考えない
藤岡さんの言葉に、「起業年数が経営年数??」
まだ7年だからとか失敗しても良いのかな?って思えて少し気持ちが楽になりました。
・良い会社→利益のある会社づくり→本質
・どのように顧客をつくっていくのか→これが一番大事
藤岡代表の話がめちゃくちゃわかりやすくて「なるほど!」と思う事がたくさんあった!特に業態転換の話。
報告やグループ討論から学んだこと、気づいたことを素直にお書きください(行政より)
行政としては経営者としての考え方はできないが、経営者が何を必要と考えているのかがよくわかった。
行政として出来る事は、いかに企業様にあった制度や補助金などの創出をしていったらいいのか考えること。