Doyuなら323号編集後記より

毎月掲載している「理事会報告」。4 月 1 日に開催された常任理事会の議事録には、まだ「少人数でも寄って情報交換の動きを絶やさないことが大切」という議論をしていた記録が残っています。それからわずか 3 週間で、「人が集まること」に対する認識は急速に変わりました。

昨年 8 月から半年かけて開講した同友会大学では、大田堯先生や赤石義博さんの学びに触れながら、人間は「社会的な生き物」として関わり合いのなかで育ちあうことを再認識しました。会う・集まるということにこれだけ強い制限がかかるなかでは、私たちがどうやって社会性を発揮するのかが試されていると感じます。有形・無形を問わず、商売ででも少しの声掛けだけでも、できる形で連帯している会員さんのお話をうかがうと、大きな励みになる思いです。

Web ミーティングなどの便利なツールは、各社事業においても同友会の会活動においても今まで以上に普及していくことは必至です。
ただこれまでの同友会運動・活動のなかで培ってきた社会性を手放さずに、単に「ツールを使う」のではなく「ツールを使って社会的につながる」活動を、会員のみなさまと積み重ねていければと思います。

執筆者:奈良県中小企業家同友会 事務局