2023年10月 やまと南西支部例会報告
やまと南西支部10月例会を10月30日に奈良産業会館にて開催いたしました。
本例会では、会社の「強み」活かしきれていますか?というテーマで株式会社サカガワの代表取締役 阪川隆信氏にご報告いただきました。
報告のつかみでは有名キャラクターブランドの並行輸入で偽物をつかまされ大きな損失を出されたことを少し笑いも交えながらお話いただき、会場はとてもなごやかな雰囲気の中で例会を進めることができました。
報告の中でSWOT分析を用いて過去と現在の比較をされており海外生産やデパートでの販売実績など、過去に強みであったものが時代の変化と共にまったく強みで無くなっているものもある中、「大和工房」という和履きである雪駄のオリジナルブランドを活かし高級旅館などで使用する履物として使ってもらうように全国に営業をされ新しい販路を確立されました。
ブランドとは何かという問いを会場も巻き込みながら分かりやすく解説して頂きましたが、大和工房というブランドを光らすポイントは、「高級」と名の付く旅館やホテルにしか商品を提供しないこと。安いビジネスホテルなどに商品を置いてしまうとブランドとしての価値が損なわれてしまうということです。
私なら注文を断るなどなかなかできないですが、ブランドを育てるためには、しっかりとルールを決め、目先の利益に囚われず長期目線で行動をしなければならないと感じました。現状に留まらず、世界のラグジュアリーホテルの市場に狙いを定め、海外の展示会にも積極的に参加されている姿勢など学ぶ点ばかりで、当たり前のように戦う場所を決め込んでいた私に「自社の商品やサービスを今の販路以外で活かすことができないか?」と考えるきっかけをいただきました。
ゲストさんの参加等、とても活気がありたくさんの学びのある素晴らしい例会となりました。本当にありがとうございました。
参加された方の声
例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。
行動の必要性、未来を考えること、見直すこと
自社のブランドをアピールする大切さ
ブランド力をつけていく事が課題です
ブランド力や自社の強みを改めて考え直した
客に認められて初めて強みになる
売れ続けるには色々考えないといけない
先見性、行動力、分析力、本質を見る力が素晴らしいと思いました。
合意しながら決定する重要さや歯痒さ。ブランド力の重要さ。
維持発展は現状維持ではなく、市場や環境に合わせて変化していくこと
お客さんのニーズを知るためには、メーカーから価格決定権をもつ小売になることがやっぱり重要だと感じた
ブランディングの構築の大事さが勉強になりました
30で1→1が売れるかは別です
阪川社長の前後の質疑応答にあったように、アイデアが次々出てくるのは、カリスマ初代社長のイメージどおりでしたが、一方で他の社員からアイデアが出てこないという悩みを聞き、どんな会社にも経営課題があるのだなと感じました。
そんな阪川社長でもアイデアの的中率は1/30だと聞き、我々も思いついたことはまず実践してみようと思いました。
今日のお話しでよりサカガワ様への理解が深まりました。
色々な方とお会いして刺激を受けました。
やり続けること、継続することは、大切と改めて感じました
ブランド(ブランディング)
自社でも真剣に取り組みます
トラブルがあっても立ち直って次に向かう姿勢
ブランディングや商品作り、海外へのチャレンジがすばらしい
やまと南西支部の例会・行事予定
時代の風をとらえ、潮流を読む! 航路を拓くのは経営者の責任!
2024年1月18日(木) 17:30 開始
- 報告者
田中 幸仁 氏 経産省 地域経済産業調査室 統括
森田 浩司 氏 三宅町 町長
下山 朗 氏 大阪経済大学 経済学部 教授
吉岡 弘修 葛城工業株式会社 代表取締役
- 場所
JWマリオット・ホテル奈良