奈良同友会では、4月11日に「合同入社式2023」(設営:共同求人委員会・共育委員会)を開催しました。参加企業は17社、新入社員40名、経営者・幹部社員・先輩社員27名、大学キャリアセンター関係者1名、事務局2名、総勢70名が参加しました。会場には、地元テレビ局や新聞社が取材に訪れ合同入社式の模様がその日の夜のニュースで報道されました。
合同入社式では、新入社員一人ずつの名前を読みあげた後、代表理事の川端章代氏が「それぞれの会社の理念を大切に、自分も働き甲斐のある職場の一員であるという主体性を持って歩んでいってほしい」と開会あいさつ。昨年の合同入社式に参加した入社2年目の先輩社員長坂柚海さん((株)イベント21)から激励の言葉が贈られ、新入社員を代表して末藤直哉さん((株)フジエダ珈琲)が決意表明を述べました。
式典の後に実施した研修では、社会保険労務士で元代表理事の森村和枝氏が「働くとは ~中小企業の役割とは」をテーマに講演、その後、昼食をはさんでグループワークを行いました。
グループワークでは、一人ひとりの考えを付箋に書き模造紙に貼りだしながら「自分にとっての地域」について意見交換した後、「10年後のありたい地域の姿」を皆でディスカッション、最後にその地域に各人が仕事でどのように関わっていくかを考えました。日々の仕事が単なる作業でなく、未来の地域・奈良をつくることにつながっていくと体感できるワークとなり、参加者は和気あいあいとし活気のある研修となりました。
奈良同友会では、合同入社式と新入社員研修を毎年同日に開催しています。そして、秋には合同入社式に参加した新入社員を対象にフォローアップ研修も開催します。
合同入社式では、「地域企業が一丸となって新入社員を暖かく迎え入れよう」「同期入社した他社の社員と励まし合い、切磋琢磨できる仲間との出会いをつくろう」「新入社員だけでなく、地域の先輩社員や経営者が共に学ぶ環境をつくろう」「新入社員だけでなく、地域の学校や経営者、先輩社員が共に学ぶ環境をつくろう」をスローガンに掲げています。1社1社に入社する社員は少なくても、合同入社式や研修を通して、社員相互に同期であるとの連帯感を生み、地域に会員企業間の社員ネットワークを広げることが目的です。奈良同友会では、会員企業が共同して企画・運営することで「地域で人が育つ環境」をつくっていこうと取り組んでいます。
〇NHK奈良ニュース
「奈良 中小企業の合同入社式 17企業の新入社員40人が出席」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20230411/2050013218.html
〇先輩社員激励の言葉
入社おめでとうございます。みなさんワクワクしてますかそれとも緊張してますか?
これから本格的に仕事が始まると思います。自社でも新入社員が入って毎日アップアップしながら頑張っています。これから大変なことがあると思います。私も一年過ごしてクソっと思うことがたくさんありました。何かを始めてできるようになるまでにかかる時間ややり方は人それぞれだと思いますが、人間できないことはないと思います。できるまでやればできるようになります。何が大切かというと「絶対できる」と自分の伸びしろを信じることとできるまで続けることだと思います。みなさんには伸びしろしかないので、絶対できると信じて続ければできます。できるようになるまでの近道で間違いないと思っているのは、周りの人たちの良いところ盗むことだと思います。できる人の真似をするのが近道となります。周りの人たちの良いところを盗めば素敵な人になることができます。人の良いところを真似して自分のものにしていけば、自分の人生は豊かになるし周りの人たちにも良い影響を与えます。ですので、人との関わりを楽しんで働いてくれればと思います。みなさんは違う会社ですけど同期ですので、今日の出会いを大切にしてください。以上、先輩からの激励の言葉でした。
(先輩社員 (株)イベント21 長坂柚海)
〇新入社員代表挨拶原稿
令和5年度の新入社員を代表いたしまして、ひとことご挨拶を申し上げます。
この度私たち新入社員のために、このような盛大な合同入社式を開催していただき、誠にありがとうございます。
社長をはじめとし、先輩方から、歓迎の言葉を頂きまして新入社員一同、心から感激するとともに社会人になったことを
実感し、改めて身が引き締まる思いであります。
さて、この春から奈良県という地域社会で働かせていただいている私たちではありますが、学校を卒業して新しい舞台に胸が高鳴る一方で不安な気持ちもあるのが事実ではないでしょうか。
カフェ&ベーカリー、オランダ屋富雄店で働かせて頂いてる私といたしましても、お店の管理に関わる様々な業務を覚え上手くこなすことができるか、また、お客様をはじめ、社員のみなさん、パートの皆さん、アルバイトのみなさんなど関わらせて頂く方々と良好な人間関係を構築することができるかなどの不安があるのが事実です。
しかし、「やっていて良かったな」とやりがいを感じる瞬間があるのも事実です。それはお客様に直接「ご馳走様、美味しかったよ」「ありがとう」と言ってもらえた瞬間です。
お客様に喜んでいただけると疲れていてもスッと心が洗われたような明るい気分になります。
不安や辛いこともありますが、一部のお客様だけでなくより多くのお客様に喜んで頂き、そこから奈良県地域社会全体をより明るく豊かにする貢献ができるよう、努めてまいります。
今後も様々な挑戦をしては失敗し、ご迷惑をおかけするであろう私たち新入社員ですがどうかみなさま温かく見守り、時には厳しくご指導いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。簡単ではございますが、答辞とさせていただきます。
(新入社員代表 フジエダ珈琲(株) 末藤直哉)