吉辰商店は、現在三代にわたり吉野杉箸の製造卸をしており、その以前においても吉辰の名で漆の塗りを業として江戸時代から吉野郡下市町で事業をされています。
吉井さんが修行中の東京の会社から、父親に「分社したから戻ってくれ」と奈良に戻られ、分ったことが顧客台帳は父親の兄弟である叔父達が握っていて、販売先がほとんどないこと。取引先が少ない中、さらに叔父が経営する会社の倒産を受けて、保証人として父親が大きな金額借金を背負い、父親の死で吉井氏がその負債を引き継がれました。「吉辰が夜逃げした」と絶対に言われたくない!その想いで負債との闘いは壮絶なものだったと思います。そのご苦労はよく夜逃げをせず、心折れず踏ん張ったと尊敬に値すると感じました。
運転資金が無く、大事にしていた車とバイクを売り払い、仕入れもできない中、利益率を上げること、パッケージの独自性や海外進出の挑戦をし、片言の英語でニューヨークやパリの飲食店に飛び込み営業をされた行動力や、たくさんの工夫をされたお話は、八方ふさがりの中でも脳みそに汗をかき、心折れず努力を続ければ必ず報われると、学ばせていただきました。
今思えば南和支部当時から、吉辰商店さんから頂いた箸は、箱の包装が一味違うと思っていましたし、南和支部だけ独自にFacebookページがあることから、情報発信の大切さを理解している方と気づいていました。
たくさんのことを学ばせていただきましたが、私が学んだのはこの3つです。 苦しい状態の中でも、知恵を絞り諦めず努力を続ければ、必ず水面に浮上できる。 あの人も苦労してきたんだな、という共感だけで終わるのではなく、せっかく同友会に入会しているなら、自主的に様々な会員企業さんの会社を訪問し、腹を割って話せる信用できる仲間を作る。 同友会はたくさんの方の経験や気づきから、学べる素晴らしい場所と思います。そのことを改めて気づかせていただいた素晴らしい報告だったと改めて感じました。
参加された方の声
例会報告から学んだこと、感じたことなどを率直にお書きください。
ダメ元精神。動かないと成果は出ない。
同友会のあり方や学びを再確認出来た。
自分の意志を持って何をするか!
関わることが信頼関係づくりの始まり
何か良い方法はないかを考え続ける事で知恵がでる!
苦労して経営されていることを学びました
みんなその会社なりに壁があり、それを乗り越えているので、自社も前向きにいきたいと思います。
同友会、素晴らしい未来のアイデア・素材をいただける場だと感じました
折れない心があれば何とかなる
同友会を上手に使わないと損
知恵を出すには知識と経験が必要
行動する事の大事さ
海外にもどんどんチャレンジしていく
語学のハンデに躊躇しない
・営業は折れない心
・同友会の使い方は自分から積極的に行動する
売上主義から利益主義に変わる中での新商品の開発と営業に対する考え方等、学べるポイントが非常に多く感じました。
自分に自信が持てる商品開発は、理念や信念にのっとった商品だと魂が乗るし、愛着もわくので、想いが伝わりやすいと感じました。
やまと南西支部の例会・行事予定
地域に関わり 多様な価値観に触れることで 自分の固定概念をぶっ壊せ!!
2024年10月30日(水) 17:30 開始
- 報告者
並河 健 氏 天理市 市長
菊澤 竜一 氏 奈良信用金庫 理事長
冨山 敦史 氏 奈良学園大学 准教授
平田 純子 氏 (株)山上組 入社2年目社員
中野 愛一郎 株式会社イベント21 代表取締役社長
- 場所
奈良ホテル