12月6日(金)奈良学園大学「教職実践演習講義」 開催報告

2024年12月 奈良学園大学「教職実践演習講義」で出前講義を開催しました:

社会に関わり、役立つことの「楽しさ」を伝える

 

共同求人委員会では、大学の依頼により、教職課程で学ぶ学生を対象とした「教職実践演習」にて会員を講師に講義を実施しました。この講義は将来教職を目指す学生が広く社会について学ぶために開催されており、当日は奈良同友会会員が16名、4回生の学生94名が参加、三重同友会からも4名が見学参加しました。講義では、社会人としての「働くこと」の意義や「やりがい」について、経営者と学生が討論も交えながら考えを深めました。

大学によれば、将来の進路に迷い、社会に出ることの不安を抱える学生も多いのが現状とのことで、当日は社会で活躍する経営者との真剣な対話から、学生が人生を歩むうえで自身の軸となる考え方・姿勢の確立の後押しができればと講義を企画しました。

講義では経営者4名による座談会がもたれ、「仕事を通して社会に関わり役立つことの『楽しさ』」「仕事の『苦労』『しんどさ』もあるが、失敗を通して得られる成長・達成感」など、働くこと・生きることへの前向きなメッセージを発信し、学生が自身の将来に展望を抱き、視野を広げることで学生に多様な選択肢を提示できるよう努めました。座談会の後は、学生を交えてグループ討論を行いました

学生からの発表では、「この講義を3回生の時に聞いておきたかった。それぐらいためになる話でした」との感想もあり、講義は大いに盛り上がりました。

 

○登壇者

ファシリテーター:(株)イベント21 代表取締役社長 中野 愛一郎 氏

報告者:①(株)ランドマーク 代表取締役 樫内 健二 氏

②(株)エコリングTRIBE 代表取締役社長 是澤 誠一郎 氏

③(株)夢叶處 代表取締役社長 北村 明美 氏

 

(奈良同友会事務局 渕上 芳昭)

参加された方の声

学生からの感想

「働く」ということに対して、ただしんどいものというイメージでいたが、仕事を通しての「やりがい」「楽しさ」「社会貢献」といった視点で見ることが大切だと思いました。来年から教師として児童の前に立つが、そこに「やりがい」「楽しさ」があるか考えながら働きたい。

働きたくないので公務員を選んだが、働いていくうえで一つでもやりがいや楽しみを作っていきたいと思います。

中小企業でもいいところはある。教師がそれを知らなければ、「とりあえず大企業に」と生徒に諭すことになるだろうが、それが本当に社会のためなのだろうか?

働くうえでのやりがいは人それぞれあるという話が印象的でした。自分自身の選択が正解だった言えるよう頑張りたいと思います。

今までしたいということが明確でないと、仕事をしたいと思えなかったが、一度トライして苦手なものにもチャレンジしていく精神も必要なのだなと気づくことができました。

これまで「居心地の悪い場所」はマイナスな印象だったが、「自分が成長できるきっかけ」との話になるほどと思った。逃げてしまっては何も成長できないので、少しでも努力してみて成長できるきっかけにしたい。

仕事に対して不安や心配があるが、選んだ仕事に対して自信をもって取り組み、その選択が正解だったと言えるようにしていきたい。

自分はこれまで教員になることだけをゴールにしていました。どんな教員になりたいのか、子どもにどんな力をつけてもらいたいのか、を考えながら働いていきたい。

教員志望だが、働くということが「怖い」「不安だ」といったネガティブなイメージが強くある。少しでも不安をなくすことができるよう子供たちに声かけをしていきたい。

自分は既に就職が決まっているが、この講義を三回生の時に受けて、将来の選択をしたかった。それぐらいためになる話でした。

仕事で「何をしたいのか」「自分は何を学びたいのか」というのが大切と学べたので、選んだ仕事を自分の人生の正解にするためにこれから努力していきたい。

私は嫌なことから逃げる傾向があると感じている。ただ、居心地の良い環境にいると成長しなくなってしまうので、居心地の悪い環境に自分を置き、成長しようとする態度を養うことが私の課題だと思いました。

自分の成長のためにも、人に相談することが大切なのだと改めて分かりました。また、自分が楽しいと思えるように働くことで人生が豊かになるし、生徒にこの気持ちが伝わって、生徒の学校生活も豊かになると思います。

教師という仕事にやりがいを見い出しきれなくて、不安に感じていました。しかし、「やりがい」は働いてみて見つかっていくものだと学び、不安に感じ、悩んでいても続けることで変わっていくこともあると分かりました。

何でも相談できる、言い合えるとは、自分の意見を伝える一方的なコミュニケーションではなく、次善案を提示するなどより良いものへと変えていくための双方向のコミュニケーションの行いであると学べた。

本音で話すことの大切さを学びました。一年目だから何も言わないのではなく、仕事の分からないことや、会社としてプラスになるようなことは、積極的に言えるようにしていきたい。

経営者からの感想

学生からは、「これまで仕事で大変だったことは何か?」などリアルなことを聞く質問が多かった。

学生が多く緊張感があった。「なぜ一年前にこの講義をしてくれなかったのか?」と発表した学生が印象的だった。その学生は、給与・福利厚生などの条件面で就職を決めてしまっていた。「自分のしたいことは何か」「働くとは?」について考えるとても意義のある講義を我々はしているのだと実感した。

過去の先生の姿にあこがれて教師を目指す学生は目的意識がはっきりしていた。幼少期の良い大人のイメージがあるかどうかがその人を左右するのでは。

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