2025年度の経営指針成文化&実践セミナーは、なら支部例会と共催で開催された「ガイダンス」が5月28日から始まり、9月17日の第4講「経営指針発表会・修了式」まで約4か月の計8日間にわたり開催されました。今年も和歌山同友会の参加を含め新規受講者15名を含む44名が参加しました。
6月には中同協経営労働委員長を務める大阪同友会所属の(株)山田製作所の山田氏を招き第1講「理念」の講義をして頂きました。同友会運動の背骨である「中小企業における労使関係の見解(労使見解)」が発表されて今年で50年の節目を迎え、中同協経営労働委員会でも「自社の体験を織り交ぜながら『労使見解』『人を生かす経営』を語っていこう」との方針が共有されたこともあり、中同協経営労働委員会委員長である山田氏の実践経験を伺いながら講義は進みました。
「労使見解」で提起された経営指針を確立する運動の第1歩として、「労使見解」から経営者の経営姿勢の確立について学ぶことから始まりました。新規受講者は既に経営指針書に基づいた経営を実践している先輩である継続受講者との討論を繰り返し、それぞれが共に学びつつもサポートを受けながら理念を確立、その後、その理念に沿った10年ビジョンを作成しました。
7月、8月はかなえ経営の佐野氏に講師を務めていただき、AIを駆使した「方針」「計画」立案を行いました。AIの必要性を認識しているものの十分に活用できているとは言えない中、このセミナーを通じてAIの効果的な使い方を知ることができたとの意見も数多く、実際、参加者の多くはAIとの壁打ちを通じて「方針」「計画」を立案しました。
そして9月には修了式、今後、外部へ自社の経営指針を発信していくことを念頭に、指針書を更新しながらどのように良い会社にしていくのか? 新規受講者は決意を新たにしました。その後、セミナー初受講年度の近い会員がテーブルを囲み、各社の近況報告や課題を話し合う「同期会」を開催、白熱した議論を行いました。
各年度の経営指針を初めて作成したメンバー同士で指針の実践状況を確認し合う「合同同期会」が昨年から開催されていますが、過去のセミナー参加者には是非とも参加いただきたいと思える会となりました。











