かなえ経営株式会社   佐野元洋 氏~「VOICE・この人 この声」第16回

会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。

かなえ経営株式会社 代表取締役   佐野元洋 氏 (副代表理事)

なぜ同友会に入会しましたか?入会したきっかけは

2003年の8月で、独立したのと同時に入会しました。 実は入会の半年ぐらい前から青年部会の前身の未来経営塾という勉強会に友達の経営者に誘われてちょくちょく参加していましたので、独立と同時に自然と同友会に入会する流れでした。経営者仲間がみんな入ってて、楽しそうだったというところが一番でした。

ご自身が考える同友会の良いところ

経営指針という共通言語をベースに、本気本音で経営の話ができるところです。もう一つが、経営のさまざまな課題を学べるいろんな委員会があることです。例えば、経営指針を学ぶ経営労働委員会、社員教育を学ぶ共育委員会、社員の採用に関する共同求人委員会、障害者共働委員会など、会社経営をしていく中での課題解決できる専門委員会が網羅されており、どんな経営の悩みも解決していけると思います。

自社と同友会の不離一体について

会社経営について、同友会活動をする中で学ばせてもらいました。経営指針、社員教育、社員採用、組織づくり、会議の運用方法、会社経営に関することは同友会から学んだことばかりです。単に教えてもらった知識ではなく、同友会活動の体験で学び、自社経営に活かした結果が今の会社経営に表れています。
もう一つが、自社と地域の関わりを考えるようになったことです。1人で経営していると、地域のことを考える機会はありませんでしたが、同友会という場があることで、地域のために社会のために何ができるか、ということをとても意識するようになったと思います。

同友会で何を一番学びましたか?

一番は、労使見解の精神をベースにした「人を生かす経営」を学んだことです。労使見解には、経営者の責任と、社員を対等な立場で見るということが示されており、特に前書きに入ってる経営者の責任は、何度読んでも身につまされ一番響くものがあります。
労使見解を知らない方に伝えるとすると「社員との関係性は大丈夫ですか?」ということです。社員との関係性は経営姿勢に表れます。ここがベースにないと、どれだけ上っ面だけよくしてもうまくいかない。社員と共に会社をどうつくるか、理想像が示されているのが労使見解です。そこを目指して経営を学んでいけるのが大きいと考えています。

執筆者:株式会社office masui 益井 貴生