奈良オーガニック有機業界の状況

2018年1月1日 投稿

就業した18年前はオーガニック(有機)を聞いたことがない方が多く、言葉に対する認知がある現在と比べると隔世の感がある。当時はまだ法律もなく、「有機」を謳いたい放題だったが、JAS法が改正され有機は法的に厳格に定義された。しかし、有機食品のシェアは1%未満、耕地面積も同様である。欧米の100分の1の規模しかない。

消費者がオーガニックに興味を持つきっかけの違いが大きい。日本では、安全性、健康、美味しさなど、自己の理由を挙げる人が多い。他方、欧米では農薬使用が水質汚濁の主因であり、環境問題であるとの意識が高く、それが消費行動に直結している。

東京五輪では有機食料品調達が上位目標とされ、それに伴い需要も徐々に高まると思われる。ブームで終わらせないために、会社経営同様、「有機」と言う理念を理解することが大事である。我々関係事業者の理解力と発信力が問われる3年間になると思われる。