ア・マ・テ・ラ・ス 寺前 美加 氏~「VOICE・この人 この声」第9回

2023年6月25日 投稿

会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。

ア・マ・テ・ラ・ス  代表  寺前 美加 氏 (環境経営委員長)

なぜ同友会に入会しましたか?入会したきっかけは

 菜の花プロジェクトというエコ活動の中で知りあった川端代表理事から、 県例会に誘われたことがきっかけでした。その県例会は今でこそ当たり前になった「多様性」を 10 年以上も前にお話しされる故 ・大田堯先生の報告で、私にとっては衝撃的なお話 でした。その後半年ぐら いお互いに例会やセミナーを案内しあう中で信頼関係が生まれ、川端さん と事務局から入会のお誘いを受けました。当時は NPO 法人 の役員で社員もいませんでしたが、入会資格があることにびっくりし たことを今でも覚えています。

ご自身が考える同友会の良いところ

「自主」「民主」「連帯」を雇用主が語り合うところです。 自分自身はこれらの言葉や 会 社員時代に参加した労働組合で耳にしましたが、 「労使見解」を初めて手に取った時はかっこいいと思いました。
母の実家が東京都江戸川区で家族経営の小さな下請け工場だったので、水が合う感じだったのでしょうか。私には心地の良い居場所です。
またこれまでも 県内の知り合いや、同友会の活動で行った四国で出会った 農業法人の経営者から「山口農園の出身」と伺うことがありました。そのように多くの人材を輩出されるには それなりのビジネスモデルを構築している と思いますが、その中身を会員同士として例会報告や訪問の機会に 間近で教えてもらえました。なかなかできない貴重な機会をもらえる場所だと思っています。

自社と同友会の不離一体について

中小企業憲章の「草案」が、今の自社事業を進めることにつながっています。「中小企業はすべての地域のどんな小さな必要をも市場として創造し、新たな日本経済に転換しなければならない」という考えは、私の思っていること、感じていること、やりたいことにつながりました。災害時にスマートフォンの充電しかできない発電量でも、緊急連絡や安否確認が取れ、しかも環境に優しい化石燃料に頼らない太陽光発電+蓄電池機器を百軒に一軒、いや千軒に一軒持っている、という広げ方で小さな市場をつくっていきたいと思っています。

同友会で何を一番学びましたか?

異業種が同じ目的で学び合う場では、付加価値の高い本物の商品・サー ビスを本物の経営者から学べ、受け取ることができるということです 。
先日こんな体験をしました。会員のお花屋さんに、引退する県会議員さんに贈る花束をお願いしたのですが、その花束を 見たお花に詳しい方が口をそろえて「良いお花ですね」と評価されました 。学び合う中でお互いの価値がわかりあえるということですね。

第53回中小企業問題全国研究集会にて
(左は㈲山口農園 山口貴義さん)
「同友エコ」奨励賞の受賞にて

執筆者:株式会社パートナーズ 中野 徹