SDGsな 会員企業紹介 File No.18 ㈲山口農園

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事業所名 :(有)山口農園


所在地   :奈良県 宇陀市榛原大貝332


事業内容 :有機JAS認定圃場経営、オーガニックアグリスクールNARA、有機農産物、加工、販売事業


山口氏は、3月に開催される全国行事「中小企業問題全国研究集会」にてSDGs・環境経営をテーマした分科会で報告者として登壇されることになりました。環境経営に関する中小企業家同友会の評価基準「同友エコ」で2019年に入賞したときの「中小企業家しんぶん」記事を再掲します。


 


魅力ある持続可能な有機農業をしたい


山口農園は、現会長で山口氏の義父である武氏が環境を保全しながら安心な野菜を提供する有機農業をしたいという思いで始めました。山口氏もその考えに共感し、脱サラして手伝うなかで「環境保全につながる有機農業が、大変、儲からない、ではなくもっと若い人も楽しくできて持続可能なものにしたい」と考えました。生産、収穫、営業など作業の完全分業化、土の劣化を防ぐ輪作品種の選定、飲食店への直卸でなく川上の卸業への販路開拓、着値の価格制からの脱却など、自分たち自身も縛られていた「農業は家族でするもの、苦労するもの」という価値観を変革しながら取り組んでいきました。


人も土も循環する仕組み


経営面での改善だけでなく、山口農園では「人も土も循環する仕組み」が回ることで持続可能な有機農業が実現されています。仕組みの柱は「増加する遊休地対応」と「農業学校」の2つ。山口農園が所在する宇陀市は、高齢化が進む中山間地で離農が進行しています。山口氏は地域の遊休地の管理を請け負うと同時に、それを新規就農をめざす人を対象に自社で開校している農業学校で、研修圃場や卒業生の就農用地として活用しています。有機JAS認定取得には2年間の土づくりが必要で、採算は見込めないその期間を研修圃場として利用できるほか、卒業生の就農時に認定農地を提供することができます。また離農農家のハウス解体と自社圃場での建設を研修にすることで、実践的な研修と離農コスト減の両得を実現しています。


原点は「地域なくては成り立たない」の思い


「農業の苦しい現状を悲観することなく、その時の状況や材料を工夫したり組み合わせることで今の形になった」と語る山口氏。原点は、土地も水も必要な農業は、自然環境や地域コミュニティの上にはじめて成り立つという信念です。地域の役を担ったり、社員や受講生とともに地域行事に積極的に参加したりするなかで、気づけば「人と地域資源の循環」をエンジンにして、めざしてきた“魅力ある有機農業”が力強く進んでいます。その実績が認められ2019年には「全国優良経営体表彰 農林水産大臣賞<担い手づくり部門>」を受賞。さらに増える遊休地への対応や、加工食品販売、アジア展開など今後の展望を語る上でも、人づくり・土づくりの信念は変わりません。


 


 


 


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