㈱かんとりい  増本 晃 氏~「VOICE・この人 この声」第1回

2023年6月17日 投稿

会報誌インタビュー「VOICE・この人この声」では、「会員企業は辞書の1ページ」という同友会らしく会員の等身大の声をお伝えしています。

㈱かんとりい 代表取締役 増本 晃 氏 (経営労働委員長


同友会に入って最も良かったことが、経営者のつながりです。それぞれ学んでいる背景が違いますし、頑張っている人、真面目な方が多く、いろんな方に目をかけていただけます。
動くことで何か変えられる、そう思って同友会で学んでいます。

入会して変わったこと

入会前も会社はうまくいっている感覚はあり、課題や困っていたわけではありませんが、他の経営者との出会いは少なかった。同業者とは話をしますが新商品や業界の話ばかり、経営の話をすることはありませんでした。売上に関わる小手先のやり方ばかりに気を取られてしまい「このままじゃあかん。今まで通りではこれ以上は難しいな、体質を変えたい」と感じたタイミングで 、縁あって入会しました。
入会して一番の変化は、社員に対しての考え方が変わったことと、経営をしていく上での対外的な関わり方を学べたことです。銀行との関わり方は同友会で教え てもらうまで、思いもつきませんでした。こんな機会がなかったら 「 いつかはやりたいな、考えたいなぁ 」と思って死んでいったのかもしれません。

行動が変化を生む

2016年に経営指針成文化&実践セミナーを初受講し、経営指針書を初めて作りました。当時は、社員にもっとこう動いてほしいなど、小手先のことばっかり考えていて、文字にしたらなんとかなると考えていましたが、結果は思い通りにいかない。文字にするだけで何年か過ごした。ただ文字にするだけでも考えていることは間違いなく、どんな下手くそな文章やったとしても字に書くこ とで見える形になる。だから少しずつ変わってこれたのだと思います。
経営指針書も6 冊目になり、今思うことは「自分でやらなあかん」ということです。やり方を押し付けても何も変わらない。社員が動ける環境、会社の仕組みをつくっていくことが経営者の仕事だと思います。昔はできなかったらそれで終わりだったのが、今は少しずつでも自分が動くことで何かを変えられると考えています。今年の 指針セミナーも あと 1 か月で 終わりですが、 今後も ぜひ経営指針書の成文化に取り組む経営者が増えていってほしいです。

執筆者:株式会社office masui 益井 貴生